猫が十一匹。 ページ13
そんな生活を数ヵ月と少し続けて、俺の包帯も少しずつとれてきた春。
俺の誕生日は、もう終わったのかな。
そしたら、十四歳なんだけど。
まぁ、それは日付のかいてある時計がないから分からない。
シャオロンはどうやら、進級したらしく、
いつもより帰りが少し遅くなった。
でも。
sha｢行ってきまーす!!｣
朝出ていくときのダルそうな感じが無くなった。
何かあったのかな。
そうは思っても、彼に尋ねることは出来ない。
sha「なぁシロ。聞いてや！」
でもあるとき、シャオロンがそう口を開いた。
何だ何だと彼に近寄れば、グッと引き寄せられて、膝の上におさめられた。
sha｢あのな？…………友達が、できてん。｣
話を聞くと、シャオロンは今までは友達がいなかったらしく、いつも一人やったと。
その理由は何とも不思議なことに、シャオロンがシャベルで戦うから。
sha「……別に何の武器で戦っても、強かったらええやん。」
俺より弱いくせになぁ？
そう呟くシャオロンに、そうだね、と頭を擦り付ければ、嬉しそうに撫でてくるシャオロン。
sha「それは、まぁええけど。
友達、“ゾム”と“ロボロ”って言うんやけどな？
この二人、めっちゃ飯食うねん。」
何かなぁ、いっぱい食わそうとしてくんねんで。
俺、あんま食べれへんのに。
ほんまダルいわ。
そもそも向こうから話しかけてきたんも、なんか面白そうやったから、なんて適当やし。
でも、あいつらも結構変わってんねんで？
ゾムは気が狂ってるし、ロボロはちっさいし。
なんなんやろなぁ。
やめてほしいわ。
そんな文句を言いながら、顔はふわふわ、嬉しそうで。
文句のつもりなのか、それとも楽しかったことを話しているだけなのか、
そんなことをつらつらと話すシャオロン。
とりあえず、シャオロンが言うには、
ゾムは、
いっぱい食べて、強くて、気が狂ってて、頭おかしくて、黄緑のパーカー着てる変な奴、らしい。
ロボロは、
いっぱい食べて、強くて、小さくて、頭おかしくて、小さくて、心なくて、顔に紙くっつけてる変な奴、らしい。
………学校って、そんな変な奴がいるところなのかな。
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海翔(プロフ) - コメントありがとうございます!!!本気で自己満でしかないものにそう言ってもらえるととっても嬉しいです!!(*´∀`) (2020年11月13日 18時) (
レス) id: 5f7ebbff92 (このIDを非表示/違反報告)
ユンソク(仮)(プロフ) - なんて言うんだろう、簡単にまとめると好き。 (2020年11月12日 0時) (レス) id: cdb5775375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海翔 | 作成日時：2020年10月4日 10時
