. ページ23
ジェイside
最初は、綺麗な顔の人がいるんだなあくらいにしか思わなかった。
何回かテレビで見るうちに、だんだんA先輩に目が惹き付けられるのに気づいて、男の子みたいにかっこいいのに、ちゃんと女の子らしく可愛いところが沢山ある人なんだってわかった。
今まで恋愛とか女子に興味が湧いたことがほとんどなかった。
そんな俺が、人生で初めて好きになった人。
A先輩が日本人だから日本語も沢山勉強したし、アイドルを目指したのだってA先輩の影響。
そんな憧れの神みたいな存在が、目の前で笑ってる。
夢???
ホシ「じゃあ、残りの時間は個人的な質問でも、ダンスのことでも活動のことでも。自由に聞いてください!」
8「時間もそんなにないし、聞きたいことあるメンバーに直接聞く感じにしよう」
ディノ「じゃあ、どうぞ!!笑笑」
まっさきにA先輩の元に向かったのは、日本人メンバーのタキとニキ。
Kヒョンは俺の事を気遣って、まだ隣にいてくれてる。
ニキ「A先輩!僕達も日本人なんです!」
『うんうん!タキくんニキ君いつも見てるよ!2人ともテレビで見るより可愛いね』
A先輩とニキたちは、日本語で楽しそうに話してる。
いいなあ。
K「ほら、ジェイ。行かないと。」
ジェイ「う、うん。。」
俺らがA先輩のところに行くと、すぐに気づいて手を振ってくれた。
『あ!ジェイ君K君!ダンスめちゃくちゃかっこよかったね』
K「ありがとうございます!ほら、ジェイ」
ジェイ「....ありがとうございます!あの!俺A先輩の大ファンで....今まで何度も元気とか勇気とか貰って、俺がアイドル目指したのも....とにかくありがとうございます!!!」
言いたいことが多すぎて、まとまらなくて、とりあえず頭を下げてみる。
引かれちゃったかな。
『ジェイ君』
恐る恐る顔を上げると、A先輩が目の前で優しく笑いかけてくれていた。
ジェイ「はい...!」
『やっぱりさ、ジェイ君、前ペンサ来てくれたよね?』
ジェイ「え!?はい!!行きました!」
『やっぱりそうだ〜。前も可愛かったけど今はもっとかっこよくなってて最初気づかなかったよ笑、ごめんね』
まさか3年前に1回当たって行っただけのペンサのことを覚えててくれたなんて。
『ジェイ君ありがとう、なんかほんとに嬉しいや』
少し肩をすくめて照れくさそうに笑う彼女は、俺が思ってたよりもずっと素敵な女の子だった。
1859人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:温冷麺 | 作成日時:2022年5月10日 11時