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ディノside


ヒョンは、多分Aのことが好きだと思う。


妹としてとかじゃなくて、Aを女の子としてみてる。


ジョンハニヒョンだけじゃなくて、ホシヒョン、ミンギュヒョン、シュアヒョン、多分、ウォヌヒョンもだと思う。


僕が気づいてないだけで、まだ他にもいる気もするし。


男だらけで1人女の子がいたらそりゃ好きになるだろとか思われるかもしれないけど、


ヒョン達は、Aがメンバーじゃなかったとしても、どこにいても、きっと見つけだして好きになってる。


Aはそれくらい魅力的だし、それくらいヒョン達が好きになっちゃうのも凄くわかる。


でもやっぱり僕はAと1番近くにいられるのはこの関係だって知ってるし、Aにそういう感情を抱いたらきっと今までのようには行かないって知ってるから。


必死に今もAの1番の相方でいるんだよ。


ハニ「ディノや、行くよ」


ヒョンが店に入ると、Aは奥の個室に案内されたところだった。


ハニ「すみません、あの席空いてます?」


店員さんにAが入った個室の隣の部屋を指さすと、すぐにそこに案内してくれた。


ディノ「とりあえず、ビールと刺し盛りを2人前で。」


なるべく小さな声で注文して、隣の部屋の音に耳をすましてると、Aの部屋にビールが届いたすぐあとにビールが届いた。


『かんぱーい』


「んーうまっ、久しぶりだね、Aと呑むの」


『うん、いつぶりだろ。どー最近?彼女と上手くいってる?笑』


「いないよそんなん長らくね笑」


『ふーん。ミョンジュモテモテだったのに』


目の前で「ミョンジュって誰」とヒョンは目配せする。


ミョンジュってそういえば、Aと同じ高校の友達だった気がする


ディノ「多分、高校の同級生」


ミョンジュ「一番好きな人にはモテなかったけどね」


『はは、それって…』


ミョンジュ「うん、Aのこと」


僕とヒョンは、静かにタイをつまむ箸を止める。


ヒョンは明らかに敵意むき出しの顔で壁睨んでる。


わかる、気持ちすごいわかる。


『私たちはずっと友達でしょ、今更どうもこうも....』


ミョンジュ「アメリカに行くんだ」


『えっ?』


ミョンジュ「仕事の関係でさ。しばらくはこっちには戻らなそうで。今日はAに最後に会いたいと思ったんだ」

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作者名:温冷麺 | 作成日時:2022年5月10日 11時

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