【刀剣乱舞】粟田口の短刀女士は明るいブラック本丸脱走者？

骨喰「5話だ」 ページ8

一期一振side






「一兄！聞いてくれ一兄！！」



一期「！……どうした？A」






貴女「さっき厚に紙の兜を貰ったんだ！！厚の鎧兜だぞ！！」





………？さっきまで私はいったい何をしていたんだ？



ボーッと頭が上手く働いてくれないが



目の前で嬉しそうに笑顔で跳び跳ねるAを見るとどうでもよくなった





一期「ははは！気に入ったのか？」



貴女「勿論だ！厚から貰えるものは何でも嬉しいからな！！」



一期「Aは本当に厚が好きなんだね」



貴女「勿論他の兄弟も大好きだが、厚はもっと大好きなんだ！！」




確かAと厚は出来たときからずっと一緒にいたからね



兄は嬉しいよ、兄弟の仲が良くて安心した






貴女「あっ一兄も大好きだからな？！」



一期「そうかそうか！私もAの事が大好きだよ」





──────────
───



ﾊﾟﾁｯ




一期「………夢、か………………A」





Aは起きたのだろうか、矢張り昨日は私も無理いってあの場で寝れば良かったかもしれない




………そう言えば、他の弟達には何て言えば良いのだろうか



急にボロボロのAを保護したと言っても混乱するだけだろう



乱はまだ少し立ち直れていないようだったし




そしてAの容態、現状を知れば一番に悲しんで怒って悔しがり混乱するのは





矢張り厚だろう




厚とAは………そうだな、燭台切殿と大倶利伽羅殿の兄弟版みたいな感じですかね



まぁそれほど仲が良い、恐らくAにとっても厚にとっても兄弟の中で一番仲良しと思ってるだろう




………だからこそ、言うのを躊躇ってしまう



本当は逆に全部包み隠さず話さなければいけないのだが








　



　



一期「………うん、正直に言おう



誰よりも早く、一番最初に教えてあげなくては」




兄として出来ることがこう言うこととかだけ………もっと何かしてやいたい



未々未熟練と言うことだな






一期「厚、厚起きなさい」






厚「…？……んぅ？いち、にい………？」



寝起きの良い方である厚は目を擦りながら起き上がる





一期「今から言うことは全部本当の事




話終わったら直ぐに向かいなさい」





厚「………？」

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