【イナイレ】かたぎじゃない少女は皇帝に仕える忠犬・2 (ページ29)

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76話~主人との約束~ ページ29

あれから暫く電話して何事もなく楽しく電話を終えた

そろそろ部屋に戻らないと

不動「妙に楽しそうだったなぁ……なぁAチャン？」

貴女「………吃驚させないでください、驚く事が一番心臓に来るんですよ

と言うか何時から居たんですか？」

いつの間にか私の後ろに不動さんがいた

不動さんは壁に寄りかかりこっちを何処か訝しげに見ていた

不動「お前本当に驚いてんのか？驚いてるようには見えねぇが……;;;」

貴女「失礼ですね、ちゃんと驚いておりますよ」

壁から体を話して近寄ってくる

不動「今のは何だ？カレシか？」

貴女「違いますよ、旧知の友です

元のチームメイトですよ」

肩に腕を回されて不動さんとの距離が近くなる

………私の身長、もうちょっと伸びて欲しかったなぁ、なんて

不動「友、ねぇ………？Aチャンのだぁい好きな悠馬クンはソイツと仲が良いって知ってんのか？

良いのか？自身の皇帝をほっぽいて他の男のところに行くなんてよォ？」

？何が言いたいんでしょうか、不動さんは

貴女「別に…悠馬は私と他の人の交流を寧ろ喜ばしく思ってくださっているので……

それに皇帝は私のでは無く皆の、悠馬自身のものです

寧ろ逆で私が悠馬のものなんですよ？」

不動「ツッコムところそこじゃねぇだろ！？」

貴女「後良く勘違いされますが私達は付き合っておりません

悠馬と私は家族であり、主人と下僕

飼い主とペットの忠犬ですよ」

笑いながらそう言うと何故か不動さんは顔を顰めながら舌打ちをした

不動「チッ………ったく、そうじゃねぇだろ」

貴女「……残念ながら何を期待したのかは存じ上げませんが、私と悠馬の関係はそれ以上でもそれ以下でも無いんですよ

それが私達が交わした約束なんです」

不動「約束ねぇ？……お前らって本当気持ち悪い絆で結ばれてんなぁ」

貴女「よく言われます」

不動さんは肩に回した腕を下ろして頭を少しかいて直ぐに歩き始める

貴女「？」

不動「………何してんだよ、戻んねぇのか？執事チャンよ」

貴女「……えぇ戻りますよ」

不動さんの事は良く分からないけど、悪い人ではなくいい人に所属してる悪人見たいな人だな

世にゆうツンデレとやらかな？

不動「……何か言ったか？」

貴女「別に何も？」