55話 ページ12
三ツ谷side
三「神崎！！」
目の前の状況に分かりやすく冷静さを失ってしまう。
いつもじゃ回る頭すら、上手く使えてない。
万「三ツ谷、落ち着け」
三「落ち着けるわけねぇよっ…！
神崎っ…神崎っ………Aっ…………」
『……ん……』
三「神崎…？」
『…三ツ谷、君…？
どうしてここに…』
広いコンテナに似合わない響く声。
その声と同時に鎖の音もした。
俺は目が覚めてすぐの彼女の体をそっと起こして、そのまま抱き締めた。
ここに仲間がいることも忘れて、彼女がいるという安心感を感じていた。
三「良かったっ…」
『三ツ谷君…ごめんなさい…』
三「あんなメール残して勝手にいなくなるなよ…」
『うん…』
ド「Aちゃんも無事だったし、とりあえず帰ろーぜ。
Aちゃん、こんなとこで寝てたら体痛めるだろうしな」
『そうしたいんだけど…
鎖もあるし…メールにも書いた通り、だからさ…』
「ごめんね」と苦しそうに笑う。
薄暗いこの場所でも分かるくらい。
精一杯笑ってるつもりなんだよな。
でも俺は、いつも笑ってる神崎の方が好きだ。
三「マイキー、この鎖蹴って壊せないか？」
万「多分壊せるんじゃないか？」
三「頼んでもいいか？」
『三ツ谷君！
もういいよ…』
三「それが、神崎の本心なのか…？
春生と遥人に会えなくなってもいいのか…？」
『そ、れは…』
三「もう…1人で抱え込むな！
頼ってくれ…神崎…」
震える喉から絞り出した、頼って欲しいという言葉。
大人じゃないから頼りないかもしれないけど…。
それでも…。
『あり、がとう…三ツ谷君っ…。
…本当は、帰りたいよっ…。
みんなと笑っていたいし、春生と遥人と一緒にいたいよっ！』
三「…頑張ったな。
マイキー、頼んだ」
万「分かった。
A、煩いと思うから耳塞いでてね」
『うん…』
俺たちは少しだけ離れ、マイキーの蹴りが鎖に当たる様子を見守る。
同じ場所に何発も打ち込んでいっている。
万「……そろそろ、もう切れるんじゃない？」
そうマイキーが、言った時。
ピキッ＿＿＿＿＿
ジャラリ＿＿＿＿＿
『取れた…。
取れたよ…三ツ谷君…！』
神崎を繋いでいた鎖が壊れ、落ちた。
三「ありがとな、マイキー」
万「仲間の頼みだ。
これくらい、朝飯前」
『本当にありがとう…！』
✄−−−−−−ｷﾘﾄﾘ−−−−−−✄
更新が遅くなってしまってすみませんm(*_ _)m
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涙(プロフ) - SAYAKAさん» ありがとうございます！m(*_ _)m (2022年1月6日 14時) (
レス) @page3 id: 2028531211 (このIDを非表示/違反報告)
SAYAKA(プロフ) - 涙さん» 大丈夫ですよ！頑張ってください！応援してますね！ (2021年12月31日 15時) (レス) id: 1c8c26f457 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - SAYAKAさん» ありがとうございます！多分間違えて押してしまっていました💦教えて下りありがとうございます！ (2021年12月30日 13時) (レス) id: 2028531211 (このIDを非表示/違反報告)
涙(プロフ) - みかん好きさん» ありがとうございます！ (2021年12月30日 13時) (レス) id: 2028531211 (このIDを非表示/違反報告)
SAYAKA(プロフ) - オリジナルフラグがたってますよ！更新楽しみにしてます！ (2021年12月30日 13時) (レス) id: 1c8c26f457 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：涙 | 作成日時：2021年12月5日 19時
