底辺妖怪の少女は

2話　ケータside ページ5

「うわああんっ」



ジバニャン「ニャ？」



泣いている小さい女の子。



ウィスパー「どうしたんですかね？」



ケータ「さぁ…。」



泣いている女の子を笑顔にできる妖怪っていたっけ…。



ケータ「…あれ？」



泣いていた子が突然泣き止む。



「おはな！」



女の子の視線の先には、可愛い花が咲いていた。



ウィスパー「あのくらいで泣き止むんですねぇ…。」



ケータ「うん…。…っていうか、あそこって花咲いてたっけ？」



ウィスパー「へ？」



ジバニャン「なかったニャン。」



ケータ「だよね！」



これってもしかして…。



ケータ「妖怪に仕業!?」



ウィスパー「いやいや、お花が咲いただけで妖怪のせいにするなんて…。」



ジバニャン「そんな地味な妖怪なんているのかニャ？」



ケータ「わかんないじゃん！」



花の咲いている辺りを妖怪レンズで見る。



ウィスパー「だからそんな地味な妖怪なんているわけ…、」



『地味で悪かったね。』



ウィスパー「いたー!!?」



…え？



ケータ「妖怪…？」








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