底辺妖怪の少女は

8話 ページ11

『ん…』



目を覚ますと、女の人の顔がドアップで映る。



『え…!?』



？「あ、ごめんなさい。驚かせちゃった？」



この人は…Ｓランク妖怪のふぶき姫さん？



どうしてこの人が…。



ふぶき姫「あなた、妖力を使いすぎて倒れちゃったんだってね。」



…そっか。



私、あのまま倒れちゃったんだ。



『あなたが助けてくれたんですか…？』



そう言いながら座る。



ふぶき姫「いや、助けたのは私じゃなくて……あっ」



そこまで言ってハッとしたように口を抑える。



『？』



ふぶき姫「…あなたを助けた人に口止めされてるの。


自分のことを言わないように、って。」



『…どうして？』



ふぶき姫「…さあ？」



本当に分からないようで、首を傾げている。



『…お世話になりました。』



ふぶき姫「あ、待って。」



立ち上がった私の腕を掴んでくる。



…今度は一体何だと言うのさ。



ふぶき姫「まだ力が回復してないから、動かない方がいいわ。」



『このくらい平気です。』



ふぶき姫「あなた、無理しがちなタイプでしょ。」



文句あるか。



別にアンタに迷惑かけてないんだからいいでしょ。



『大丈夫です。』



早く行こう。









.









ふぶき姫「…確かにあの子は心配になるわね。」









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