春は生まれ変わりの季節1…gr ページ47
※「青いヒヤシンス」の続き
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gr「春は出会いの季節、か…」
あいつがよく言っていたこの言葉を口に出した。
桜の花びらが舞うこの季節。
あいつがこの世を去って1年。
立ち直れた、とは言ってもやはり辛いことは辛い。
未だにどうしてあいつが、と思うことだって何度もある。
今日もまた、あいつが好きだったこの花を持ち墓へ寄る。
前に来た時は土砂降りだった。
今日は傘必要ないな、なんて思ってみたり。
「それじゃあ、そろそろ帰らないとな。
また来る、今度はみんなで。」
俺が持ってきた青いヒヤシンスがユラユラと揺れる。
今日は風が強いから桜がすぐ散ってしまいそうだな。
あぁでも、風が強いのはあいつが笑ったからだろう。
そう思えば、この強い風も悪くない。
gr「今帰ったゾ。」
zm「グルッペンはよ来てぇや！」
いや待て。
gr「ちょっ…走るなゾム！
まだ靴を脱いでいない！」
zm「そんなん後でええから！
とにかくはよ！」
gr「ゾム…帰ってくるなり急に連行して…
一体そんなに慌ててどうしたん…は？」
…現状整理しよう。
まず。
gr「その子供は誰だ。」
sha「俺が連れてきたんやで。
名前は知らんけど、捨て子みたいやってん。」
こんなに小さいのに見捨てれへんわ、と言うシャオロン。
と言うより、今でも子供を捨てる親とかいるんだな…。
os「名前は分かる？」
教えてくれたらチョコあげるめう〜、とお菓子で釣ろうとしているオスマン。
なぜ連れてきたシャオロンよりもオスマンに懐いてるのか不明なんだが。
『…A。
os「Aちゃんって言うのか〜
俺はオスマンって言うめう。
マンちゃんって呼んでーな？」
チョコどーぞ、とオスマンから受け取る少女、A。
チョコを頬張るAの姿は、去年亡くなったあいつとそっくりだった。
gr「…俺はまだ立ち直れていなかったのか。」
ut「そんなことない、と俺は思うけどなぁ。」
gr「大先生…」
だってAちゃんが亡くなってすぐの頃よりも今の方がグルちゃんらしくなったんやもん、と言ってくれる大先生。
こいつ周りのことよく見とるな…。
zm「…なぁ、この家でA過ごしてもいいやろ？」
帰るところも行くところもないらしいし、こんな小さい子が野宿とか可哀想や、とゾムがAを肩車しながら言う。
いつの間にかゾムとも仲良くなったらしい。
キャッキャッ、と楽しそうなAを見て、もちろんええぞ、と微笑んで言った。
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我々だ大好き(プロフ) - コネさんの大好きな歌なので感動しました…！ (2019年6月24日 17時) (
レス) id: c0892606ed (このIDを非表示/違反報告)
月 - シャオロンのやつがなぜか泣けた！ (2019年5月25日 20時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
みおう(まふそら)(プロフ) - 仁菜さん» ありがとうございます！！この作品でそう言ってもらえるとは思っていなかったので凄く嬉しいです！更新速度は亀よりも遅いですが、これからも頑張ります！！ (2018年12月10日 1時) (レス) id: 3b075dcde1 (このIDを非表示/違反報告)
仁菜 - すごく好きです泣きました (2018年12月9日 0時) (レス) id: 579ea2128a (このIDを非表示/違反報告)
仁菜 - すごく好きです泣きました (2018年12月9日 0時) (レス) id: 579ea2128a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みおう | 作成日時：2018年9月30日 22時
