幽霊の君2…em ページ21
そして今日もAちゃんは来る。
大好きな本を読みに。
昨日はまだAちゃんには難しいと思っていたラプンツェルの原作を、
そして一昨日はピノキオの原作を読んでいた。
読み終えるとAちゃんは泣くんだ。
なんでこんなに酷いお話なの、って。
その度に私はAちゃんの背中をさすることしか出来なかった。
でも、今日は違った。
読んでいたのは原作…ではなく、
と言うより、グリム童話を読んでいるのではなく、
私の読んでいる姿を見てニコニコと笑っている。
いつもならすぐに本を読み出すのに、今日は読まない。
em「今日は本を読まないのですか？」
『うん！今日はエミさんを見てるの。』
そう言うと、私が用意した紅茶を一口飲む。
美味しい！と言うAちゃんを見て、
何かがおかしいと感じた。
Aちゃんの様子がおかしかった日から数日がたったが、
あの日以来、Aちゃんが屋敷に来なくなった。
em「やっぱり、何かがおかしいですね…
なぜ、Aちゃんは来なくなったのでしょう…」
そう考えながら、散歩をすること数分。
ある家の前に名木が。
em「嘘…だろ…。そんなことないだろ…」
私が目にしたのは。
出入りする黒い服の人々。
制服を着た中学生と思われる、涙を流している女の子たち。
そして。
"故 立花A 葬儀式場"という文字。
私はその光景を振り払うように足早にその場から離れた。
一体、いつAちゃんはﾀﾋんでいたんだろうか。
あの後、すぐに屋敷に戻ってきた私はずっと同じことを考えている。
どうして。一体。いつ。なんで。
知らないうちに目から涙が流れていた。
そして、私はご飯を食べずに次の日を迎えた。
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我々だ大好き(プロフ) - コネさんの大好きな歌なので感動しました…！ (2019年6月24日 17時) (
レス) id: c0892606ed (このIDを非表示/違反報告)
月 - シャオロンのやつがなぜか泣けた！ (2019年5月25日 20時) (レス) id: 235ab58054 (このIDを非表示/違反報告)
みおう(まふそら)(プロフ) - 仁菜さん» ありがとうございます！！この作品でそう言ってもらえるとは思っていなかったので凄く嬉しいです！更新速度は亀よりも遅いですが、これからも頑張ります！！ (2018年12月10日 1時) (レス) id: 3b075dcde1 (このIDを非表示/違反報告)
仁菜 - すごく好きです泣きました (2018年12月9日 0時) (レス) id: 579ea2128a (このIDを非表示/違反報告)
仁菜 - すごく好きです泣きました (2018年12月9日 0時) (レス) id: 579ea2128a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みおう | 作成日時：2018年9月30日 22時
