【HQ】You and Me【短編集】

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「若利、聞いて欲しいの。」

「なんだ?」

「...手、繋いでほしい。」


小さな声を絞り出す。

怖くてギュッと目をつぶった私の右手を優しく掬ってくれる、大きくてあったかい手。何故か泣きそうになってしまう。


「それだけか?」

「えっ...?」

「他にもなにかあるんじゃないのか。」

「...そ、それじゃあ...抱き締めて...ほしい。」

「わかった。」


直後、掌に感じていた温もりが全身を包んだ。若利って体温高いなぁ。体大きいなぁ。強そうな見た目なのに、抱き締める力は優しいんだなぁ。なんて。


あぁ、私本当はずっとこうして欲しかったんだなぁ。



「あとは、何がしたいんだ。」


頭上から優しい声色。どんな顔をして言ってるのかな?きっといつもみたいな真顔かな。


「...あははっ。」

「何を笑ってるんだ。」

「んーん、なんでもないよ!!!じゃあさ、最後にもう一つお願いしてもいい?」

「ああ、構わん。」

「受験終わったら、デートしようよ。」



私なりに、精一杯の笑顔を向けて言う。それに応えてくれるかのように若利は珍しく微笑みを浮かべた。

その表情に、また私がキュンとさせられてることにもきっと気づいてないだろうけど。


「お前は笑っていた方がずっと可愛いな。」

「...この天然タラシ。」

「?天然タラシとはなんだ。」

「なんでもないですー!!!」





fin.



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ふじもんさん、リクエストありがとうございました!!!

いやー、やっぱり牛若ちゃんムズイですね!!!あんまり魅力的に書けてないかもしれません；；牛若ちゃんいつかリベンジしたいと思ってるので、よかったらまた見てやってくださいね!!!



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