Hug me !!【北 信介】

Hug me.2 ページ2

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「ふーん、お前が恋ねぇ。」




目の前に頬杖をついて座る銀くんが、心底関心のなさそうな顔で呟く。



私的にはとんでも一大ニュースを発表したつもりだったのに、返ってきた反応があまりに薄かったからガックリ肩が落ちた。




「ふーん、て!!ふーんて!!!なんかもっと無いん!?」



「えっ、いや別に...でも珍しいよな、Aって恋愛には疎そうやし...一目惚れとは無縁やと思っとったわ。」





まぁそれを言われると、確かにそうだったと認めざるをえない。

かくいう私、以前までは色恋沙汰に全く関心も無ければ関係もない人間だったのだ。



それが何故、初対面相手に所謂一目惚れとかいうやつをしてしまったのか。
嫌いになるのに理由があれど、好きになることには理由などない、とはよく言ったもの。けれどやっぱり考えてわかることではない。





「私も、そう思ってたんやけど...」





やけど、恋した。



それは一目惚れと言ってしまえばそこまでのものだけれど、でも私はあの大きな手と暖かい体温に恋をしたのだ。





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