私は貴方に愛されたい (ページ10)

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10.台風のようにページ10

you side

「なっ、、、なんで、、、」

放心状態だった。

あのあとの電話の内容なんて覚えてない。

でも確実に私は返事したんだ。

渡「なにおまえその顔。っておいほんと、ふっか！
お前そろそろいい加減にしろよ！」

深「んぁ〜、、、ん〜翔太ぁ、、ここ何処ぉ、？」

渡「うっせぇよ、はやく座って。まじで！」

そこに居るのは翔太先輩と、

変わらない。白くて華奢な体。

そしていつにも増して白いというか蒼白な

「辰哉、、くん、」

なに？なんなのほんとに夢占いが当たるっていうの？

久々に見たっていうのに、へにゃへにゃと私の家の玄関に座り込む彼。

何が起こってるっていうんだ。だってさっきまで、

渡「おい、Aちょっと手伝って」

なんの説明もなしに靴を乱雑に脱ぎドタドタと入ってくるや否や辰哉くんの体をズルズルと引きずってリビングへと運んだ。

渡「ったくほんとこいつさぁ」

「な、なんで、どういう状況ですか？」

渡「だからさっき電話で言ったじゃん。久々にふっかとかと飲みに行って、終電逃したからそのままハシゴしたけどこいつ飲みすぎて酔っ払ったの。んでまぁ、お前ん家に置いて帰ろうと思って。」

「だからってなんで私の家なんですか！てか飲みすぎ
お酒くさっ、辰哉くん、大丈夫？いまお水、」

渡「いいよそいつはほっといて。てかお前今日休み？」

「休みですけど」

渡「んじゃあちょっと俺も始発まで居させて。」

「翔太先輩もですか？！」

台風のようにやってきた先輩たちに圧倒され
結局少しの間2人を家にいれることになった。

ほらね私ってほんとに人に言われると断れないの。