私は貴方に愛されたい (ページ6)

今日:3 hit、昨日:10 hit、合計:3,067 hit

6.断れないページ6

past you side

雪「で、入るの？入らないの？どうする？」

A「えっ……」

環奈と野球部の見学のつもりがいつの間にかサッカー部の体験入部に断れず来てしまい現在この雪と言う名前とは程遠い褐色の肌の先輩に迫られています。Aピンチです。

環奈「ん〜環奈は〜バイトしたいのでやめとこっかなぁ〜」

雪「バイトしてても全然へーきだよ笑」

環奈「ん〜でも環奈は辞めときます！」

いいなぁ、こういう時環奈ははっきり自分の自己主張ができる。

大して私は折角お世話になったのに申し訳ないとか思い始めていつもこういう時断れない。

雪「Aはどうするの？」

うわっ、ほら来たよ、、しかもいつの間にか雪さん呼び捨てになってるし、、、

A「えっと、、私は、、、」

困っていると背後に気配を感じた。

深「えぇ、環奈ちゃん入らないの〜？残念だなぁ
そこのおちびは入るって？わら」

そういいながら深澤さんは私に肩を回して組んできた。

A「えっ、あのっほんと私拒否権ないんですか？」

深「なぁに？入りたくないの？」

そういいながらにやにやと覗き込んで私の目を見つめてくる

前髪の間から覗かせるその切れ長の目はまるで獲物を狩るような鋭い目付きで、

私は蛇に睨まれた蛙状態だった

A「はいります」

思わず小さな声で言ってしまった。この時直感であったけれど絶対に何か起こる。そんな予感がしていた。