私は貴方に愛されたい (ページ14)

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14.別れは突然にページ14

past

それで、私は重い荷物を持ちながら辰哉の家に向かった。

電車にのってバスに乗り換えて辰哉くんの家に行くまでずっと辰哉くんから連絡はなかった。

家の目の前について鳴り止まない心臓がとてつもなく煩い。

でもふと気がついた。明かりもついてないし、物音一つもしない。

それでももしかしたらいるかもしれないと思ってインターホンを押してみる。

…………………………

人が出てくる様子もなくて、そのままドアの前で座り込んでしまった。

もしかしたら帰ってくるかもしれない。だからドアの前でずっと待つことにした。

あれから4時間ほどそこに居た。電話もかけた。でも電話にも出ない。

どうして……

何度も連絡していた私の携帯はもう充電が切れてしまいそうで、涙がポロポロと零れてきた。

そんな私に更なる衝撃を与えたのは、

？「どうしたんですか……っ！？」

隣の部屋の人。

A「えっと、、あのっ……そのっ」

もうとっくに限界な私は涙で上手く言えなかった。

？「大丈夫ですか？？1回落ち着きましょ、どうしよえっと、そうだよね、えっと1回家に入りますか、？」

突拍子もないことを言われて1度思考が停止したが、

「大丈夫です、」

それくらいしか言葉が出てこなかった。

？「あ、えっとそうですよねー、落ち着くまで一緒にいますよ。」

そう言ってその人は私が落ち着くまでそばに居てくれた。

「あの、、もう大丈夫です。」

？「こんなに泣いてる人をほっとけるわけないじゃないですか！」

「そうですよね、、、」

？「お話聞きますよ？僕でよければ。」

その言葉に冷静になって自分の状況をゆっくり伝えた

？「えっと、。まじか、そっか。すごい言いづらいんですけど、辰哉さん昨日ここの部屋出ていくの見ました。」

「えっ……………」

心臓が冷たくなるのがわかった。息もどんどん吸えなくなった。

ねぇ、なんでなにも言わないで、どうしてそんなこと。

一昨日までは楽しく過ごしてたじゃん。

なんで

そこからは覚えていない。そのまま確か走り去ってしまった。

そんなはずない。そう思ってあらゆる辰哉くんとの思い出の場所にいってみたけれどどこにもいない。

思い出の場所に行く度苦しくなって、どうして連絡が来ないのか分からないままそのまま半ば諦めて家に帰った。