私は貴方に愛されたい (ページ12)

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12.なんで泣いているのページ12

you side

「辰哉くんが、泣いてた、、、？」

翔太先輩から発されたその言葉に思考が止まる。

渡「ふっかが酔い始めだと思ったらAっていって急に
泣き始めたんだよ」

「なんで、なんで私なんですか？だって、、
だって辰哉くんは、、、、」

渡「なんでって何。だってお前ふっかの彼女だろ？
喧嘩とかしたんじゃないの？」

「えっ、、、」

その言葉に胸がチクリと痛んで、それで私はなんて言ったらいいのか分からなくて

私が辰哉くんの彼女。

そんなのは随分と前の話だから。

「彼女なんかじゃないです、もう。」

渡「まって、え？どういうこと？お前ら付き合ってたんじゃないの？」

「そんなのはとっくに前の話で、もう私彼女なんかじゃないです。」

あぁ、そう。私はもう彼女なんかじゃない。

だって私たちは、

渡「全然わかんないんだけど。詳しく説明してくんない？」

「わかりっ、、、ましたっ、、、」

そうだよ。私はもう彼女じゃないの

なのになんで

どうしてこんなに涙が溢れてくるの？

渡「おいなんで泣いてんだよ」