私は貴方に愛されたい (ページ11)

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11.本題ページ11

you side

カチッ、カチッ、と時計が暗く静かな部屋の中に響く

気づけばもう深夜3時半を回っていて、

ただまだ起きてから30分そこらしか経っていないことに自分でも驚く。

本当に台風のように突発的にやってきた久々に会う2人に

なんだか気まづさを感じて

この無言の静寂の中いつ話を始めようか様子を伺っている。

てか私起きたばっかりだからすっぴんだし、

なんで久々に会ってこんな状態で会わなきゃ行けないのよ、

スースーと寝息をたてて会いたかった人が目の前にいる

渡「おい」

「！？、っはい？！」

突然声をかけられたもんだからびっくりして声が裏返ってしまった

渡「ふはっ、なんでそんな声裏返ってんだよ」

「だって急に声掛けてくるから！！てか私すっぴんだし、
急に来たと思ったら、辰哉くんと会うのだって久々だし、
あ〜もうほんとにっ、、、」

ついつい言いたいことを纏まりなく話してしまった

渡「なに？まだ緊張してるの？笑」

「そりゃあそうですよ、辰哉くんだけじゃなくて翔太先輩に会うのだって久々なんだから」

渡「まぁそりゃあそうか」

なんて興味もなさそうに答える。

翔太先輩に会ったのなんて先輩たちの卒業試合以来だから

……

またしても無言の時間。

知らない人と、初めての人と話すのは得意になったはずなのに

どうしてこう私情が絡むとこんなにも私は言葉が出ないのだろうか。言葉だけが出なくて頭だけ以上に働くというか、

あっ、そう言えば

「どうして私のうちなんですか？」

沈黙を破るのが私からなんて自分でも驚いたけどそんなのはどうでもいいくらい気になった。

渡「あー、」

「だって別に辰哉くんタクシーに乗せて帰ればよかったし、それにカラオケで寝かせて時間潰すとかも、、、」

渡「あーそれなんだけど、」

突然翔太先輩の顔色と声色が変わって

なんていうか真剣な眼差し

渡「ふっかがずっとお前の名前呼んでたから」

辰哉くんが私の名前を呼んでた、？

私が予想してた応えとは全然予想外の回答

私の家は飲み屋街も近いし近かったからとかそういう回答を何故か考えてたというか、期待してたというか、

「どういうことですか？なんで、、だって私辰哉くんと会うのなんて久しぶりだし、なんならもう、」

渡「じゃあ、なんで」

渡「なんでふっかが泣いてんの？」

「えっ、、、？」

辰哉くんが泣いてた、？