井田くんの初恋日記 (ページ3)

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密かに想いを寄せていた井田くんに告白されて
付き合うことになったのは、つい昨日のこと。

｢A本当におめでとう！｣

その翌日。登校中にたまたま出会った美緒ちゃんに
昨日の出来事を報告すると、美緒ちゃんは
天使のような笑顔を浮かべて私をぎゅっと抱きしめた。

｢ありがとう。美緒ちゃん｣

｢初恋が叶うなんて本当にすごいよ！井田くんとお幸せにね｣

｢ありがとう⋯。
あ、本当はね、昨日電話で言おうと思ったんだけどね
親友の美緒ちゃんには、やっぱり直接伝えたくて｣

美緒ちゃんは私のことをずっと応援してくれていて
相談にもたくさん乗ってくれた。

だから電話じゃなくて、直接伝えないとって思ったんだ。

｢もう〜！Aはやっぱり天使だ！可愛すぎる！｣

｢へっ？｣

｢Aを井田くんに取られたのは⋯⋯正直悔しいけど
だけど、私はAの幸せを一番に祈ってるから！
これからも親友でいてね！｣

｢もちろん！｣

そう言うと私たちは手を取り合い微笑み合った。

その時───

｢あ、Aさんと橋下さん。おはよー｣

｢⋯⋯相多くん｣

と⋯⋯井田くん。

二人が一緒なんて珍しいな。

｢お、おはよう｣

相多くんのことが好きな美緒ちゃんは分かりやすく動揺している。

⋯⋯相多くんは気づいていないようだけど。

｢よし！じゃあ俺たち先に行くわ。⋯⋯行こ、橋下さん｣

｢えっ？あ、はい！｣

相多くんはニヤッとした笑みを浮かべて私と井田くんを見ると
美緒ちゃんの背中を押して、先に行ってしまった。

そして、この場に取り残された私と井田くん。

｢⋯⋯⋯⋯。｣

｢⋯⋯⋯⋯。｣

これは、“二人で学校に行け”ということだよね⋯⋯？

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どうぞよろしくお願い致します(_ _)

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