冷たい夫婦

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被害者ので女性を呼び、車の後部座席に乗ってもらう。私は助手席に座ったがこれといった会話はない。それもそうだろうここからは仕事だから。





車を走らせる事数十分再び警視庁に戻ってきた私はまだ残っていた目暮さんに部屋を一室借りて女性と部屋に入る。陣平も中に入ろうとしていたが「女には女がいいから、加害者の方をお願い」と伝え部屋を出てもらった。





「先程は大丈夫でしたか？助けるのが遅くなってしまいすみませんでした。私は捜査一課の石崎Aと申します。一応警部です。よろしくおねがいします。」




「警部さん……。」



「ええ、どうかなさいましたか？」



「いいえ、余りにもお若そうに見えたので……。すみません。私の名前は榎本梓です。」




「慣れてますので……お気になさらず。では、早速追われていたときの状況をお聞きしてもよろしいですか？」





「えっと、確か夕飯の買い出しの後、後ろからつけられている感じがして……。」




「なる程。」





それからいくつか質問をし、事情聴取は終了となった。



「家まで送りますので。」



「ありがとうございます。」





榎本さんは気さくな方のようで悪い感じはしなかった。でも、事情聴取と聞いて焦った様子を見せなかったから事件慣れしてたり……。無いな、思考がおかしくなってる。車を運転しながら馬鹿げたことを考えていれば後ろから声をかけられる。




「あの、私ポアロって言う喫茶店で働いてるんです。良ければ店にいらしてください。助けて頂いたお礼にサービスします。」




「いえ、国民守るのが我々警察官の仕事なのでお礼は結構です。ですが、時間がある時にポアロには行ってみますね。」




「はい、お待ちしています。」



ニコリと微笑む榎本さんとても可愛らしい。確かポアロって毛利探偵事務所の下にある喫茶店か。一回行こうと思ってたし丁度いいか。陣平誘って行こう。




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