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伊達と来間ちゃんの結婚式が挙がる今日は快晴だったにも関わらず不運な事が重なった。
―――――数時間前
「来間ちゃん、おめでとう。」
「ありがとうAちゃん。」
ウェディングドレスに身を包み待合室で座っていた来間ちゃんに声をかける。ニコニコと顔を綻ばせる来間ちゃんは誰から見ても幸せいっぱいという顔をした。
自然と自分の頬が緩むのを感じながらもお祝いの言葉を伝える。陣平は伊達の方に居るのだろうと買ってに予想しながら久し振りに会った来間ちゃんと会話をする。
お祝い事に事件なんて起こるはずが無い。根拠の無い自信があった為私は周りを見ること無く来間ちゃんとの会話に夢中だった。
突如背後から、伸びてきた手には布が持たれていて私の鼻を覆った。薬だ、と気付いた時にはすでに遅く私の意識は底で途切れた。
「おい、A。A。」
陣平の大きな声で目が覚めた。まだ良く回らない頭で何が起こったのか思い出す。
「来間ちゃんは。」
急に倒れていた身体を起こしたせいか先程嗅がされた薬のせいかは分からないが私の頭に鋭い痛みが走った。
「っ……。」
「大丈夫か？一体何があった？」
優しく力強い声が私の耳に届く。
「私は大丈夫。来間ちゃんと話してたら誰かに後ろから薬を嗅がされて……。」
「そうか。ナタリーさんは……。」
少し言いにくそうに口を開きながら言われたソレは「誘拐」という文字だった。あぁ、やらかした。完璧に私のミスだ。警察官でありながら周りの警戒を怠り自分の事に夢中になった。
友人の結婚式という晴れ舞台でおかしてしまった失態……。私のせいで来間ちゃんが誘拐された。
「おい、A落ち着け。いいか、悪いのはお前じゃねぇ悪いのは誘拐犯だ。幸い時間はまだそんなに経ってねぇから何とかなる。だからそんなに思い詰めた顔すんじゃねぇよ。」
私の事を軽く抱きしめながらまるで子供をあやすかの様に言い聞かせる陣平。そのおかげで幾らか落ち着いた。
「松田の言う通り。石崎かは何にも悪くねえ。ただナタリーを助けるを手伝って欲しい。」
松田の横に居た伊達が私に向かって頭を下げた。そうだ、急に来間ちゃんが居なくなって驚いているのは伊達のはず……。こんな場所で私がクヨクヨしていたら話にならない。
「顔上げなよ伊達。手伝うに決まってんじゃん。」
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明里香(プロフ) - 35話、意識は底でじゃなくて、意識はそこでです。 (2022年9月10日 20時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
藍愁(プロフ) - 明里香さん» 教えてくださり有難うございます。修正しました。 (2022年9月10日 11時) (レス) id: be748264db (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 35話、ただなだけすをって何ですか。 (2022年9月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 25話、いらっしゃら無いじゃなくて、いらっしゃらないです。無いと漢字にはしません。いらっしゃらないで一単語です。 (2022年9月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 21話、必要なは無いからじゃなくて、必要は無いからです。 (2022年9月7日 22時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱 | 作成日時：2022年1月28日 17時
