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翌日。Aは渋谷ヒカリエに来ていた。昨夜電話で蘭が言っていた通り子供達も一緒だった。ヒカリエの高層部にある結婚式場からはすっかりハロウィンの色に染まった渋谷の街が一望できた。
「はじめまして。クリスティーヌ・リシャールです。西宮さんが私達の結婚式の警備の指揮をしていると聞いて会ってみたかったの。」
「こちらこそ。指揮なんて大層なものじゃ無いけれどそれなりに頑張るから安心していいわよ。」
クリスティーヌとAが話している中子供達は窓から見える景色に大騒ぎしていた。
「騒がしくてすみません。」
ソファーに腰掛けた蘭が謝ればふんわりと優しい笑みを浮かべて「いいのよ」というクリスティーヌ。隣の村中は少し前のめりになって蘭に尋ねた。
「それより毛利探偵の具合は？」
「意識も戻って今朝この近くの病院に転院しました。痛み止めが切れて子供みたいに大騒ぎしてますけど……」
蘭から小五郎の様子を聞きクスクスと笑うふたり。それと同時にヘリコプターのローター音が聞こえた。
「ここ、ヒカリエの屋上にはヘリポートがあるんです。披露宴が終わった後はヘリで東京上空を周回する予定なんです。」
微笑みながら結婚式が待ち遠しいという様な顔で説明した村中を見てAはいったい結婚式にいくらかけているのだろうか、と疑問に思った。
Aの思想とはかけ離れている歩美や光彦はキラキラと目を輝かせた。
「歩美ちゃんも結婚式してみたいの？」
「うん！ウェディングドレス着るの夢なんだぁ。」
ソファー越しに振り向いてAが聞くと嬉しそうに語りだした歩美。身振り手振りでこんなドレスが着たいと言う歩美を見ていた光彦は頬を赤く染めた。
その時クリスティーヌの電話が鳴った。
「えぇっ、でもこれから予定があって……もしもし、もしもし？」
電話を切られたらしいクリスティーヌは困った顔でこちらを振り返った。
「どうしたんだい？」
「友達がどうしても渡したい物があるんだけど、渋谷に居るから来てほしいって……」
「それは困るな。これから司会の人と打ち合わせがあるのに。」
「そう言ったんだけど。」
クリスティーヌと村中の話を聞いていた子供達は顔を見合わせて頷いた。
「僕達が行きましょうか？」
3人の提案に「いやしかし」と躊躇する村中にそれぞれが思う様に説得に掛かる。するとクリスティーヌが携帯を確認して「じゃあお願いしようかしら」と頼んだ。
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ユナ(プロフ) - 素敵なお話をありがとうございます！！更新がんばってください！！！ (2023年2月2日 18時) (
レス) id: 8b44c4626c (このIDを非表示/違反報告)
藍愁(プロフ) - 明里香さん» 教えてくださり有難うございます。修正しました。 (2022年9月10日 11時) (レス) @page6 id: be748264db (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 14話、大丈夫かですかじゃなくて、大丈夫ですかです。 (2022年9月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 12話、手をれたじゃなくて、手を入れたです。 (2022年9月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 7話、無くなりましたじゃなくて、亡くなりましたです。 (2022年9月7日 23時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱 | 作成日時：2022年5月1日 22時
