条件夫婦【松田陣平】

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『んじゃ、おやすみ。』




役所から帰って来てそれぞれが家でのんびり過ごしていた。したい事を好きなようにする、私達だっていい年した大人なんだから一々言われなくてもするべき事はする。ご飯だって、お風呂だって勝手に入る。






全部が終わった頃には時計はもう12時を指していた。まだリビングに居た松田に声をかけて私は自室に入る。







『明日の予定は……。』




スマホのカレンダーを見て予定を確認する、そうか明日は安室透に会いに行くんだったな、少し前ある事件で遭遇した同業者。褐色の肌にブルーの瞳、更には金髪、日本人離れしたその顔立ちはそこらの女子なら簡単に落とせそうだ。






あくまでこれは一般論だ。私的には苦手なタイプの部類に入る。涼しい顔して何でもこなす奴程怖いものは無い。そういう奴は全てを一人で抱え込もうとする傾向があるから。






暗い部屋の中でスマホをじっと見ていると流石に目が痛くなる。スマホの電源を切って私はベットに潜り込んだ。







にしても、世の中探偵する奴多くねぇかこの間なんて一気に安室含め3人の探偵と出会ったしな。






くだらねぇ……。人間寝る前の一番暇な時間は大抵の奴がくだらないことを考えているだろうな。どうでもいい事を思いながら私の意識は夢の中へとんだ。





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