検索窓
今日:6 hit、昨日:19 hit、合計:65,214 hit

24 ページ24



松田目線。



高校生の時柄にもなく一目惚れをした。ちょっかいを掛けて向こうの気を引こうとしたがどれも失敗していた。寧ろ嫌われていた。当時の俺がそんな事知る由もなく特に進展の無いまま高校を卒業した。





今年になって見合いの話が振ってきた。怠くて仕方なかったからずっと断り続けていたにも関わらず上は見合いをしろと言ってくる。





一回だけ、そのつもりで行ったのにそこに居たのは高校時代好きだった彼奴で、上を理由に無理やり結婚しようと思った。だが彼奴にも理由があったようで結婚する事になった時は口から出る言葉とは裏腹に内心嬉しかった。




俺と彼奴は形上結婚した事になった。最初はそれでいいと思っていたが、一緒に過ごしているうちにもっと俺をみて欲しくなった。母親が家に来た時彼奴が珍しく怒っていたのを見て、ひょっとしたら自分の事を好きなんじゃねぇかと自惚れた。





最近になって彼奴が俺に対しての当りが緩くなった。その感じを見れば高校時代よっぽど嫌われてたんだと理解した。





今日の朝起きてみれば隣りに居たAを見て愛おしいと思った。熱を理由に握ったAの手は自分のものより一回りほど小さく、綺麗だった。




一晩自分の隣に居たんだと思えば悪いことをしたと思う反面嬉しくもあった。自分のベットにまだ寝ているAを寝かし俺はそっと部屋を出た。






「なぁ、俺思ったんだが、お前が好きだ。」



起きてきたAを見て告いたい欲にかられた。ハッとした時にはもう遅かった。暫くすれば返ってきたのは良い返事だと言えるものだった。



25→←23



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (84 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
315人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

たぬき - クローゼットになおしたは方言かと… (2023年3月28日 11時) (レス) id: 8598ef157b (このIDを非表示/違反報告)
藍愁(プロフ) - 教えてくださり有難うございます。修正しました。 (2022年9月10日 11時) (レス) @page17 id: be748264db (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 24話、自分のの事じゃなくて、自分の事です。 (2022年9月8日 7時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話、パティーじゃなくて、パーティーです。 (2022年9月8日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 18話、借りにもじゃなくて、仮にもです。 (2022年9月8日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍愁 | 作成日時:2022年4月22日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。