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パーティからはや数ヶ月。あの時勢い任せに告ろうとした自分を反省し気持ちは隠して過ごしている。今日、私は喫茶ポアロに来ていた。しかし時間的にはまだ開店前で店内は薄暗い。
実際安室は店の開店準備をしていた。カウンター席に座り安室に潜入捜査で掴んだ事について話す。ベルモットの秘密だ。彼女がボスの――――――
「そうか、ありがとう。それと潜入の件だが危険だと思ったらすぐに言ってくれこっちで何とか対処するよ。組織から抜けてもらう時Aさんの死体は僕が偽造するので安心してください。」
『分かった。ありがとう。』
残っていた珈琲を飲み私は店を出た。
――――――
その晩、私はベルモットと呑んでいた。誘ってきたのはベルモット、了承したのは私。ベルモットと話すのは嫌いじゃない。かと言ってベルモットが良いやつとも思わない、人を平気で殺す様な人間が良い奴とは思えない。ベルモットと私の関係は？と聞かれてもぴったりな言葉は無いだろう。
私とベルモットは任務でも組む事が多かった。安室によれば組織の中でかなり噂になっていたらしい。ベルモットに気に入られた女が居ると。
「ブルームーンに好きな相手ができたなんてね……あの時否定してたじゃない。」
『帰ってから気付いたんだよ。』
「話を聞く限り、相手も貴方の事嫌っては無い様だけど。告白しないわけ？」
『さあ。』
曖昧に答えた私にふっと笑ったベルモットはグラスに入った綺麗な酒を一口呑んだ。
「知ってた？ブルームーンのカクテル言葉。」
『確か、叶わぬ恋とできぬ相談。じゃなかったか？』
「そう、でも本当は全く反対の意味も含まれている……まるで貴方のようねお月様。」
まただ、ベルモットは時折よく解らないことを言う。それは自分で考えろというメッセージなのか私の理解力が足りて無いのかはわからない。
それから暫く呑んで帰ってきたのは10時くらいだった。
『ただいま。』
玄関には無造作に置かれた松田の靴があるにも関わらず返事は無い夜だというのに明かり一つ付いていない家は不気味だった。リビングに入るとそこに居たのはソファーで寝ていた松田だった。
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たぬき - クローゼットになおしたは方言かと… (2023年3月28日 11時) (
レス) id: 8598ef157b (このIDを非表示/違反報告)
藍愁(プロフ) - 教えてくださり有難うございます。修正しました。 (2022年9月10日 11時) (レス) @page17 id: be748264db (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 24話、自分のの事じゃなくて、自分の事です。 (2022年9月8日 7時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 19話、パティーじゃなくて、パーティーです。 (2022年9月8日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 18話、借りにもじゃなくて、仮にもです。 (2022年9月8日 6時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍愁 | 作成日時：2022年4月22日 16時
