条件夫婦【松田陣平】

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『そんじゃー松田泊りがけで浮気調査があるから暫く帰らねー。短くて1日長くて3日だ。』




「おー気ぃつけて。」


潜入中の組織からの招集でベルモットとバーボンとジンとで海外まで任務に行くのだと言うこと。サスガに仕事の事は松田に伝えて無い為浮気調査と偽って家を出てきた。




『どーも。ベル姐さん。』



「あら、素敵なあだ名ね、お月様。」



『そっちも中々じゃん。』



「さっさと行くぞ。」


私のコードネームはブルームーン。今はもう初めて任務をした日から2ヶ月経っている。つまり松田と結婚して2ヶ月も経ったということ。






組織所有のドデカイヘリコプターに乗って海外まで来た私達。安室は何処かピリピリしていてとても話し掛けられない。一方でベルモットは綺麗な口で煙草を吸いながら私に何度も何度も質問してくる。ジンはそれを煩そうに聞き流してヘリコプターを運転していた。






現地についた私達は早速任務をこなして行く。予定よりもことが早く進み今日帰ろうと思えば帰れる時間帯だったがベルモットが観光まですると言った為残る事になった。






私はベルモットとバーに行き飲んでいた。



「貴方、入ってきた時とだいぶ変わったんじゃない？」




『そうでもねぇだろ。』




「分かるわよ。貴方、男ができたわね。」




『出来ねぇよ。』




「そう、まだ秘密は打ち明けてもらえないようね……。知ってた？月っていうのはね太陽が無いと輝けない。貴方は自立しているけれど、太陽がある時はもっと輝く。つまり貴方に太陽ができたって訳なのよ。」





ベルモットはグラスに入った透明のお酒をグッと一のみした。





ベルモットが何を言いたいのかから私にはまだ理解出来ないみたいだけど、彼女の言う事全てが悪とは思えない。例えどんな組織に所属していようとも。








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