検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:6,917 hit

 。。。 ページ4




「本題だけど、まず私の名前は梅澤A君は?」



「松田陣平。」


ぶっきらぼうに答えてストローを加える松田さんは今回の小説にはぴったりだと確信した。なんとしてもモデルになってもらおう。



「Ok。松田さん、さっき研二が言ってた通り私は「瞳」まぁ知らないか、小説読ま無さそうだし……。話しが逸れたね、松田さんには少し協力して欲しい事があります。小説のヒロインの相手役のモデルやってくん無い?」



「は?」



「詰まり私は小説を描くに当たって、実際の人の協力を得てるわけよ。それぞれの小説の設定に合いそうな人を探してさ、直談判するの。勿論バイトとして雇ってね。」




「は、バイト。お前何歳だ?」



「16歳。」


「俺より一個下かよ。」



呆気に取られた顔をした松田さんを見ながら私は話を続ける。



「一日1000円一ヶ月間。来月からでどう?来月は31まであるから結構稼げるよ。」



お金で釣って嫌だと言った奴は見たことない。それにこの仕事は私と出掛けて、話すだけで良いのだから簡単なものなのだ。流石にここまでくればYesとしか答えないだろう、という謎の自信があったのに松田さんから帰ってきた返事は少し拍子抜けするものだった。





「いいぜ、一ヶ月間付き合ってやるよ。ただしちょっとしたゲームをしながらな。俺は、萩に聞いたかもしれねぇが女は苦手だ。そこで、お前が俺を惚れさせることができたら金は要らねぇ。」





何言っているんだろうか……。今までにも少し条件を付け加えてくる人は居たがこんな条件付けてくる人は初めてだ。俺を惚れさせろなんて……。




「いいよ。もし君が私に惚れた場合お金は入ってこないけどいいんだね。君はタダ働きしたことになるけど。」




「はッ、えらく自信満々じゃねぇか。おもしれえ。」





よし、交渉成立でいいだろう。それに今回松田さんが付けてきた条件はこの小説を描くに当たってこれ以上無いほどぴったりな条件だ。






それから少し話をして連絡先を交換した後それぞれ解散となった。





続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



← 。。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (26 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍愁 | 作成日時:2022年2月21日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。