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「本題だけど、まず私の名前は梅澤A君は?」
「松田陣平。」
ぶっきらぼうに答えてストローを加える松田さんは今回の小説にはぴったりだと確信した。なんとしてもモデルになってもらおう。
「Ok。松田さん、さっき研二が言ってた通り私は「瞳」まぁ知らないか、小説読ま無さそうだし……。話しが逸れたね、松田さんには少し協力して欲しい事があります。小説のヒロインの相手役のモデルやってくん無い?」
「は?」
「詰まり私は小説を描くに当たって、実際の人の協力を得てるわけよ。それぞれの小説の設定に合いそうな人を探してさ、直談判するの。勿論バイトとして雇ってね。」
「は、バイト。お前何歳だ?」
「16歳。」
「俺より一個下かよ。」
呆気に取られた顔をした松田さんを見ながら私は話を続ける。
「一日1000円一ヶ月間。来月からでどう?来月は31まであるから結構稼げるよ。」
お金で釣って嫌だと言った奴は見たことない。それにこの仕事は私と出掛けて、話すだけで良いのだから簡単なものなのだ。流石にここまでくればYesとしか答えないだろう、という謎の自信があったのに松田さんから帰ってきた返事は少し拍子抜けするものだった。
「いいぜ、一ヶ月間付き合ってやるよ。ただしちょっとしたゲームをしながらな。俺は、萩に聞いたかもしれねぇが女は苦手だ。そこで、お前が俺を惚れさせることができたら金は要らねぇ。」
何言っているんだろうか……。今までにも少し条件を付け加えてくる人は居たがこんな条件付けてくる人は初めてだ。俺を惚れさせろなんて……。
「いいよ。もし君が私に惚れた場合お金は入ってこないけどいいんだね。君はタダ働きしたことになるけど。」
「はッ、えらく自信満々じゃねぇか。おもしれえ。」
よし、交渉成立でいいだろう。それに今回松田さんが付けてきた条件はこの小説を描くに当たってこれ以上無いほどぴったりな条件だ。
それから少し話をして連絡先を交換した後それぞれ解散となった。
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作者名:藍愁 | 作成日時:2022年2月21日 11時