キミだけには… (ページ12)

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『いいよ』

その一声でガラの悪い男達がゾロゾロ入ってきた

嫌な予感は的中した。

『軽く痛い目合わせるだけだいいから』

男『はぁ？俺らはそんなんで済ませるつもりないけど？(笑)』

背筋が凍りついた

『ちょ、それはやばいって！』

男『こっちはもうその気なんだよ
じゃあお前らが相手してくれんのか？』

『そ、それは、、、』

男『じゃあ引っ込んでろ』

そそくさと倉庫を出る2人を見ながら

必死に助けを求めた

男達が私に近づいてくる

どんなに抵抗しても

男の力の強さに勝てるわけがなかった

望！望、、、！

何度も望の名前を呼んだ

ザラザラと気持ち悪い舌の感触。

荒い息遣い。

窓から見える空は青いはずなのに
よどんだ灰色に見えた。

望と迎えると思っていた私の初めては

吐き気がするほどの痛みと憎悪

最悪の記憶だけを残した。

私がいなくなったことを心配して

探しに来た由香が

私を見つけた頃には

男達はいなくなっていて

体育倉庫の真ん中で

服も何もかもがボロボロになった私だけがいた。

泣きながら私を抱きしめる

由香の腕の強さは今でも覚えている。

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