キミだけには… (ページ11)

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望が転校して

数ヶ月がたった頃から

私を取り巻く雰囲気が少しずつ変わってきていた

『あんたさぁ小瀧くんと付き合ってたからって
あんま調子乗んない方がいいんじゃない？』

『そーだよ、ブスのくせに』

キャハハと高い笑い声が響くトイレで

隣のクラスの女子2人が

私を取り囲んでいる

望には密かにファンクラブのようなものが

出来ていたらしく

ずっと私を恨んでいた子達が

望がいないのをいい事に

今になって私に嫌がらせをしてきた

それでも私には由香がいたし

望とも頻繁に連絡を取っていたので

嫌がらせは特に気にならなかった

嫌がらせに対して

無反応な私がさらに彼女たちの恨みを買ったのか

日に日に嫌がらせはエスカレートしていった

そんな日々も

大丈夫。私には望がいる。由香がいる。

それだけで耐えることが出来た。

そんなある日

『あんたちょっとついてきなさいよ』

私｢いや｣

『うるさいっ！はやくこい！』

無理やり連れてこられた場所は

今はあまり使われていない

体育倉庫だった

私｢こんなとこで何する気、、、｣

嫌な予感がした

怯えている私を見て満足したのか

ニヤッと笑う2人

『まぁまぁお楽しみはこれからだよ』

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