俺様自己中【ky】 ページ50
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今の私の状況。
最高としか言いようがない。
私の好きな人、キヨくん。
その人と教室内で2人っきり。
でも、何かできるわけじゃない。
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「へっくしゅん…」
不意に出てしまったクシャミ。
クシャミの後には何も残らない。
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『…ふっ…悪い、堪えられなかったわ。』
肩を震わせ笑うキヨくん。
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おっと、これはチャンスじゃないか?
「え、あ、ごめん、なさい。」
『同級生だし、ごめんでよくね?』
そんな言葉の違いを、指摘する。
八重歯を出して口を大きく開けて笑う。
あぁ、素敵だなぁ。
笑顔似合うなぁ。
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指摘されたことなんてどうでもよくて、
キヨくんと今話ができているのとが
ただ率直に嬉しい。
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「…キヨくん、帰らないの?」
そういえば今はテスト期間で部活停止の時期。
何をするためにこの場に残っているのだろう。
『…あー。』
何のために残っているのかは
キヨくんは言おうとしてくれない。
『べんきょ。』
「…してないじゃん。」
キヨくんの前に置かれているのはケータイだけ。
勉強している様子も、これからする気配もない。
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『…じゃあさ、なんで残ってると思う?』
いや、だから、勉強なんじゃないの?
そう返してしまいたくなる。
「勉強でしょ?」
『…ちげぇよ。家でするわ、そんなの。』
ツカツカと私の席まで椅子を持ってやってくる。
椅子を私の真ん前に起き
ドカっと座った。
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キヨくんが、キヨくんが近くにいる。
こんなに近くで見たの初めてかも。
遠くで見てた通りだ、かっこいい。
そう思っただけで、心臓がうるさい。
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「…なに?」
冷静を保とうとする。
『Aちゃんさ、』
名前で呼ばれどきっとする。
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俺のこと好きだろ。
は?どうした。
なんでそうなる。
話の流れがおかしすぎる。
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「え?は?…なんでそうなるの。」
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『俺が好きだから、お前も好きだと思って。』
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この自信はどこからやってくるんだ。
(で、どうなの?)
(え、うーん、いやぁ?)
(俺のこと好きだろ?)
(…はい。)
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ポン酢?@キヨ厨(プロフ) - 桜田さん» なるほど!今も頑張ってください! (2017年5月7日 15時) (レス) id: 9bf6721f22 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - ポン酢@キヨ厨さん» コメありがとうございます!めっちゃ懐かしい作品読んでいただきありがとうございます(^_^)この頃はあんまり死ネタ好きじゃなかったんだと思います… (2017年5月7日 15時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢@キヨ厨(プロフ) - キヨのもしもの話で、泣いた のに最後( ˙-˙ )真顔になった。やられたわぁぁぁぁあ (2017年5月7日 12時) (レス) id: 9bf6721f22 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - こうちゃさん» コメありがとうございます!次の作品でもアイクさん作品新しい小説でも書いていこうと思います! (2017年1月27日 18時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
こうちゃ(プロフ) - アイクさんかっこいいです!^_^ (2017年1月27日 17時) (レス) id: b4b06d48d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜田さっちん。 | 作成日時:2016年8月12日 7時