彼氏.旦那が…【実|況|者】

ヘタルト【rtrt】※黎譁様リク ページ45

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隣に座るレトさんの手をぎゅっと握ってみる。





顔を近づけて、頬にキスをしてみる。






『ん、ちょっ、Aちゃん、どしたん。』






少し顔を赤くするレトさん。






顔赤くするだけじゃダメなの。



本当はキスして押し倒して欲しい。







いや、別にさ、私が欲求不満とか
そんなんじゃない。





レトさんと付き合って２年以上経っている。






なのに、ヘタレなこの人、


私に全く触れてきません。



押し倒そうとしません。




こいつ、本当に男か。





このまま、私が押し倒したら、
その気になってキスでもしてくれるんだろうか。






ドサッ




.






そんな音と共にレトさんが倒れこむ。







逆床ドン、というやつだろうか。








『な、なぁ！ちょ、Aちゃん！
どうしたん！今日おかしない？！』






混乱しているのが目を見ればわかる。






身体にさらっと触れれてみるが、
ピクッと反応するだけ。






雄を出そうとはしてこない。





「ねぇ、レトさん。」





『…え？』





.


「別れようか。」





『…え…なんで？』






不意に出た言葉。








愛されている感覚がない、その一言に限る。







『ちょ、待ってや！』





部屋を出て行こうとする私を、

阻止するように後ろから抱きしめてくる。






珍しいな、こんなことするの。



…初めて？かな。









『俺が、Aちゃんに手出さんから、
別れるとか、言うたん？』




レトさんは私から手を解こうとしない。








「…そう。愛されてるの？私。」





ポロっと涙が落ちる。






.



『その、手出さんのはさ、Aちゃんを
大切にしたいから…それだけ、なんよ？』






俺がさ、Aちゃんのこと
押し倒しても、俺のこと嫌いにならん？






そう小さく呟いたレトさん。







.



嫌いになんてならないよ。






嫌いになんてなれないよ。








そんな意味も込めて、
振り返り頬にもう一度キスをする。









(んっなぁ！そんなんせんといて！)

(なんで？)

(え、そんなん、理性が…あっ！やめてよ！
もう一回せんといてっ！)

(あーもう、かわいいなぁ。)

ねえ。【gmtm】※竜牙様リク→←シットサン【ky】

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