彼氏.旦那が…【実|況|者】

バカでも【gmtm】 ページ38

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『バカは風邪引かないんだよーん』




そうケラケラと毎日のように笑っていた彼女が



ある日突然に風邪をひきました。





『風邪ひぎましだ。』


「うわ、やば、鼻声じゃん。」



Aの鼻声に不覚にも笑ってしまう。



『…私辛いのに、笑った。』



電話越しに話をするAの声は

いつもよりも辛そうで





看病しに行かないとなーと思い

もう車を走らせていたりする。


本人には言ってないけど。



『うー、さむいー。ティッシュぅ』



ティッシュで鼻をかむ様子が
想像できてしまった。




「まぁ、そんな時もあるよ。」




そう言って、Aの部屋の
インターホンを鳴らす。





『あーもう、こんな時に誰？』



ブツクサと言いながら歩き出すA。








「来ちゃったー」



俺の笑顔に、




真顔のA









『あのー、存じ上げませんので、すいません。』


ちょっと笑いながら受け答えをする彼女に





そう言って扉を閉められてしまった。









(ねー！家入れてよ！
おいしいおかゆ作ってあげるからー！)


(あ、ならいいよ。)



(うわ、安っ。)

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