彼氏.旦那が…【実|況|者】

フジの気持ちを知ろう【fj】 ページ37

.


明るいところならまだ良いが、
暗いところでこれはきついな。





マスク暑苦しい。




『あのー、Aさん？』





マスクとサングラスを装着する私に




なにやってるんですか？




の一言を投げかけるフジ。







「フジの気持ちを知ろう作戦ですよ。」




キヨくんのチャンネルに上げられていた、





【最俺企画会議】



その際にフジが提案していたものがこれだった。



フジがどんな気持ちで実況者やってるのか
知りたくなってしまった私は



近くにあったマスクとサングラスを
ささっとつけてみて、



今に至る。





『こんな感じに見えてるのか。』


私の顔を見て




やっぱ不審者だね、と呟く私の彼氏。






「気づくの遅いよね、普通に。」



そういながら、マスク越しに変顔してみる。



多分バレない。





『A変顔する癖やめなって。』



「え、なんでわかったの。」




私の中で衝撃が走る。





『Aのことなら、なんでも分かるよ？』





そう言って首に手を回し

顔を近づけてくる。




「え、ちょ、近い、よ。」




『今ね、顔赤いでしょ？照れてる。』





「実況するのやめて。」





徐々に近づいてくるフジの顔を
仰け反りながら避けようとする。





『嫌じゃないのに避けるのは、ダメ。』




仰け反っていたのが裏目に出てしまったのか、

押し倒される体制になってしまった。




マスクを下にずらされる。









『マスク越しでキスするのも、
悪くないんだけどね。』









そんなちょっと変わったこという人が
私の彼氏だなんて



認めたくない。

バカでも【gmtm】→←拍子【aik】※まめみん/奏様リク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す