みまちごう【ky】 ページ29
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学年1の美女。
誰もが振り向く、1人の女性。
長い黒髪を靡かせ、
友人と笑顔で会話する女の子に俺は
惚れてしまった。
でも、ある日誰もが噂した。
Aさんが髪の毛をバッサリ切った。
そんな話を。
そう噂された日、彼女は本当に髪の毛を
ベリーショートにして学校へ登校してきた。
「本当に、髪短くしたんだ。」
彼女の隣を通り過ぎた後、
溢れた、その言葉。
でも、短くしても、
やっぱりAさんは美人で、
それでも誰もが振り向いた。
部活が終わって、教室に
忘れたものをした事を思い出した。
「誰もいない…いたわ。」
教室にいた1人の女性。
Aさん。
自分の机に突っ伏しているAさん。
そんな姿を初めて見た。
そーっと教室に入り、
何もなかったかのように教室を出ようとした。
でもそんなわけにもいかなくなってしまった。
「Aさん…なんで泣いてんの。」
彼女が泣いていた。
理由はわからない。
『…キヨくん…。』
彼女の目から一筋の涙が伝っていた。
Aさんは拭おうとしない。
『…好きな人に…振られたの。』
「…そっか…。」
教室を出ようにも出られない。
Aさんと話がしたい。
でも、こんな話は聞きなくなかった。
Aさんにも好きな人がいる、
そんなことが分かってしまったから。
『…ごめんね、こんな話しちゃって。』
やっと涙をぬぐった彼女は、
まだ泣き足りてないようだった。
「…泣いてもいいよ。」
俺見ないから。
そう一言言っておいた。
そうしたら、Aさんは腑抜けたように
ポロポロとまた涙を流し始めた。
「俺だったらさ、Aさんのこと
泣かせないんだけどな。」
そんなこと言ってた。
『キヨくん。ありがとうね。』
泣きながらも笑う彼女。
そんな姿にまた心を打たれてしまった。
褒め合い恥ずい【P.-.P】→←反則退場頂きたい【rtrt】
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ポン酢?@キヨ厨(プロフ) - 桜田さん» なるほど!今も頑張ってください! (2017年5月7日 15時) (レス) id: 9bf6721f22 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - ポン酢@キヨ厨さん» コメありがとうございます!めっちゃ懐かしい作品読んでいただきありがとうございます(^_^)この頃はあんまり死ネタ好きじゃなかったんだと思います… (2017年5月7日 15時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
ポン酢@キヨ厨(プロフ) - キヨのもしもの話で、泣いた のに最後( ˙-˙ )真顔になった。やられたわぁぁぁぁあ (2017年5月7日 12時) (レス) id: 9bf6721f22 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - こうちゃさん» コメありがとうございます!次の作品でもアイクさん作品新しい小説でも書いていこうと思います! (2017年1月27日 18時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
こうちゃ(プロフ) - アイクさんかっこいいです!^_^ (2017年1月27日 17時) (レス) id: b4b06d48d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜田さっちん。 | 作成日時:2016年8月12日 7時