彼氏.旦那が…【実|況|者】

理由【rtrt】 ページ24

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『なぁ、いつになったら会えるん？』






Aの口から久しぶりに聞いたその言葉。



電話越しに少し寂しそうに聞こえた。







「なに？いきなり、どしたん。」




『昨日なぁ、レトの夢みたんやわ。』





朝起きたらなぁ、レトがうちの隣で寝てんねん。



最高やろ？









今じゃ考えられへんけど。




最後の言葉が妙に寂しそうに聞こえて、


本当に悪いことしてるな、そう思った。






「なかなか、そっち行けんで、ごめんな。」




Aとは地元の高校で知り合った。



付き合いもずいぶん長くなった。



何年一緒にいたとしても、

寂しくなる時は全然あるし




今だってそう。

たぶんこれからも。






「A？近々会いに行く。」



『…無理せんでもええんよ？』



その言葉の優しさが胸にじんわりと沁みる。

無理しないでって言葉の中にも

Aの嬉しそうなニュアンスが伝わってくる。






「…無理してでも会いに行ったるよ。
俺だってAに会いたいって思てるから。」






電話越しに、ありがとう。って

聴き心地のいい声が言う。







『会えるまで、お互い頑張ろな』



レトが頑張ってたら、うちも
一緒に頑張れる気するから。






その言葉に俺も、頑張ろう。

そう思えるから、


俺の彼女の存在は偉大だ。

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