彼氏.旦那が…【実|況|者】

こんなもんかい【ky】 ページ18

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今日でキヨと付き合って何年になるのだろう。





昔は今日で何ヶ月だ、何年だ
って、すぐに思い出すことができた。



付き合った当初はそうだった。






いつの日かそんなことを
思い出すことが難しくなって…。









いつものように隣同士に座り、
別々のことをする。






「何年だっけ？今」


『何がー？』


「付き合って」



『んー、４年半、くらいじゃね？』




曖昧にして、
俺は記念日覚えていません風にしてはいる。

自分だけ愛していると思われるのが
嫌なのだろう。


しかし、キヨは結構

記念日事を大事にする。





たぶんキヨの言う４年半《くらい》は
明確に４年半。



そんなことも分かるようになってきた。

まぁ、４年半も一緒にいるんだもんな。




あぁ、出会った頃も含めれば
４年半以上にもなるのか。









もうそろそろ結婚とか、視野に
入れているんだろうか。



私は結婚したいとか思うけど、
キヨはどう思っているんだろうか。





ふと隣に座るキヨの顔を見ると、
昨日録画したテレビを、ぼーっと見ていた。




『なぁ、A？』

「んー？」


私は雑誌をパラパラとめくる。
秋服がたくさん載っている。



『もう４年半経つんだよな、俺ら。』

「うん。」


なんだ今更。


『同棲して何年だ？』



あぁそうか、同棲もし始めたんだった。
キヨがいい意味で空気になり、
同棲したことも忘れていた。



同棲し始めた当初はたぶん喧嘩するんだろうな、
とか、そんな風に思ってたけど



人それぞれなのか、私たちは
あんまり喧嘩をしなかった覚えがある。



「何年だろうね。２年くらい？」



今でこんなのになってたら、
キヨも私も老後を迎えた時
どうなるんだ。



『もうそろそろさー』

「はいはい」








『結婚しない？』


「はいはい。ん？え？なんて？」



キヨの言葉を聞き流す習慣がついてしまい、

今のたぶん大事だった言葉でさえも
聞き流してしまった。



「あの、ごめんなさい。
もう一度言っていただいても宜しいですか…」



確認も意味も含めて



『だからさ、結婚しない？って言ったんだけど。』



よく見るとキヨの顔はほんのり赤くなってて
この人でも緊張とか
照れとかあるんだなって思った。






「うん、結婚しますか！」



(プロポーズってこんなもんかい。)

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ゆるーいキヨとゆるーい彼女
この後から２つくらいプロポーズもの書きます！

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