彼氏.旦那が…【実|況|者】

確信犯【pint】 ページ2

カンカンカンカンカンカンカンカン

鍋をお玉で叩く音とともに俺の彼女が歌を歌う。

「ぺんちゃん早く〜
ペンちゃん早く〜
ベンちゃん早く〜」


『うるせえ！てか最後べんちゃんって
言ったよね！やめてよ！なんか汚いから！』



学生の頃から俺の彼女はおかしかった。



調理実習の時は鍋を頭にかぶって
戦闘を挑んでくるし、

数学の授業の時は、コンパスの
針の方で何度もチクチクと腕を刺された。

国語の授業の時に
べいんとは 頭もじゃもじゃ 鳥の巣だ
とか意味不明な俳句を作って提出するし


とにかくおかしいところばっかりだった。
けど、そんな彼女を好きになっちゃった、
僕も結構変わり者だったのかな。



「編集終わるまで、この歌歌い続けちゃうよ〜。
はい！ぺんちゃん早く〜べんちゃん早く〜」


本当に集中できない。

『ねえ！本当にうるさい！集中できない！
動画の編集終わらない！』

「えー、ぺんちゃん怒ってるの？
早く終わったら私と遊んでくれるから、
応援してるんだよ？…それでもだめなの？」


はー、もうそういうさ、可愛いこと言うの
やめてくれないかな…。
たまにこういう女の子っぽいところを
見せられちゃうと、またAちゃんのこと
好きになっちゃうから、ほんとだめなんだよね。


いや、怒っちゃってごめんね？
って言った直後に



「はい！ぺんちゃん早く〜ぺんちゃん早く〜」


僕の彼女ってつくづく反省しないんだよね。


『ねー！本当にうるさい！だまって！』


さっき可愛い顔して、
また僕のことを怒らせた罰だと言わんばかりに、
Aちゃんのほっぺにキスをする。



ほらね、やっぱり黙った。



それも顔真っ赤なのつきで。


「ぺんちゃんのばか。きらい。そんないきなり
男の子みたいなことしてくるところ。」


『嘘だー、僕のこと好きで好きで
たまんないくせに。』


「ううん、ぺんちゃんが
私のこと好きで好きでたまらないんだよ？」





まぁ、確かに。



(ぺんちゃん早く終わらせて？
ファンの人も待ってるし、私も寂しいな。)

(あーもうっ！そんな可愛いこと言われたら
また集中できなくなっちゃうからやめて！)

(えへへへへ)



−−−−−−−

年末年始コラボで、ぺんちゃんのことを知りました。面白くて素敵です(^O^)
ぺんちゃんみたいな面白い人もいいよね…。

可愛いですね。【ky】→←楽しいもの。 【gmtm】

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