秘密39 ページ41
公式放送にて、キヨくんが
刻さんに負けてしまった。
ショックだった。普通に教えちゃうんだって。
まぁ確かにそうか、
私がキヨくんに最近あったことを
話をしていないことが悪いのだろう。
コミュニケーションをとるべきところで
取ろうとしていない私が悪いのだ。
刻さんはキヨくんのことが好きだ。
何者にも変えがたい事実。
「…これで連絡取り始めちゃったら。」
私の立場はどうなるのだろう。
容姿では刻さんに勝てるはずも無いし、
キヨくんが刻さんを好きになってしまったら
…いや、こんなこと考えないでいよう。
どこまでが本当になるかわからない。
「…心配しないしない！」
ふんっ、と鼻息を少し荒くして、
私は笑顔を作った。誰も見ていないけれど、
多分笑顔になれていたと思う。
今考えることではない。
キヨくんを信じることも大切だ。
というか、それが一番重要である。
そう思って、夕ご飯を作ろうと、
ソファーから立ち上がろうとした。
しかし私は、またそのソファーに座ることになる。
「…ん？」
フジくんからの連絡だった。
「もしもし…？」
『ごめ、Aちゃ、っ、』
「え、フジくん、どうしたの？！」
咳を混じらせた何時もよりも
小さな声に私は驚きを隠せない。
『風邪、引いて、っはぁ、
キヨに来てもらおうと思ったんだけど、
無理そう、っ、だよね？』
キヨくんしか頼る相手がいないような人だったかな？
そう少しの疑問を覚えたが、
困っている人を助けないわけにはいかない。
「わかった、もう喋らなくてもいいから。
今から行くよ。キヨくんにも連絡しとく。」
『ぅん、ごめ、ん。』
遠くで大きく聞こえた咳に、
どうすることもできず、電話を切って、
即座にキヨくんに連絡を入れておいた。
《フジくんが風邪ひいたみたい。
キヨくんに来て欲しいみたいだったけど、
キヨくんの代わりに私が行って来ます。
帰り遅くなるかもしれないけど、
ご飯あるからね。》
そう連絡を入れて、夕食を作り、鍵を閉めた。
−−−−−−−−
これも続編作ることになってしまいそうです…
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桜田(プロフ) - amincoさん» コメありがとうございます！まだまだ話は長くなりそうですので、お付き合いお願い致します！また他の作品もお気に召すようなもの御座いましたら閲覧お願い致します^o^！ (2018年3月28日 21時) (
レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
aminco(プロフ) - わあああ続きすごい気になります!!!!面白い話にすごい引き込まれました！続き楽しみにしてます´`* (2018年3月28日 4時) (レス) id: e5fb097b78 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ_ky@crew(プロフ) - 桜田さん» なんか、すみません;;ありがとうございます!!! (2016年11月11日 22時) (レス) id: b17a4dcc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - 碧宮さん» コメありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
碧宮(プロフ) - 短編集から好きになって作品を見させてもらってます！このお話も続きがすごく楽しみです、応援してます！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: c8ceba56bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田さっちん。 | 作成日時：2016年11月10日 22時
