秘密32 ページ32
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『キヨさんが、好きやから。
ゲームなんてそんな好きやないし、
キヨさんのことを尊敬の眼差しで
見てるわけやない。異性として好き。
近づくためにゲーム実況者を
始めたようなもんや。これで理解できた？』
ツラツラと口から出る刻さんの言葉。
脳内をぐるりと回って、すぐに抜けていく感覚。
「…酷すぎますよ。」
こんなこと、裏でするなんて酷すぎる。
こんなことする人だと思わなかった。
『酷い？私が？』
「…それ以外に誰がいるんですか！」
いつもよりもいきり立っている自分がいる。
頭に血がのぼる感覚。
でも、刻さんは違った。笑った。
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『あんたも同罪やろ。』
私を指差し、あの時のような鋭い目。
何で、何で私？同罪？どう言うこと？
『あんたこそ皆に黙ってることあるやろ。』
皆、視聴者さんのことを言っているだと思う。
「…なに。」
『キヨさんと付き合ってること
言ってもええんやで？』
距離を詰められれば、緊張が走る。
あぁ、キヨくんと付き合っていることを
視聴者さんに言っていない事が、同罪だと。
キヨくんのことを引き合いに出されてしまっては
私も口を噤まなければいけなくなる。
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『キヨさんが彼女を持ちやなんて知ったら、
ファンの子はどんな反応するんやろなぁ。
…もしかしたらファン減るかも、ね？』
綺麗な顔で笑って、刃物を振り回すような言葉。
「なにが言いたいの？」
刻さんの言葉に生唾を飲んだ。
『キヨさんのファンを減らしたくないなら、
私がしたことは全部隠して？
これからすることも、
キヨさんに対することも、ね。』
キヨさんに迷惑かけたくないやろ、
彼女なんやし。
そう耳元で囁いて、笑って、
扉をあけて出て行った。
足は震えて、いつの間にかしゃがみ込んでいた。
「…どう、しよう、」
.
人をすぐに信じた私が馬鹿だったのか、
行った相手が悪かったのか。
そんなことを今更考えても
遅いのだろう。
−−−−−−−−
更新停滞気味で申し訳ございません！
突然の更新停止に関して。※多くの方に読んで頂けると幸いです。→←秘密31
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桜田(プロフ) - amincoさん» コメありがとうございます！まだまだ話は長くなりそうですので、お付き合いお願い致します！また他の作品もお気に召すようなもの御座いましたら閲覧お願い致します^o^！ (2018年3月28日 21時) (
レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
aminco(プロフ) - わあああ続きすごい気になります!!!!面白い話にすごい引き込まれました！続き楽しみにしてます´`* (2018年3月28日 4時) (レス) id: e5fb097b78 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ_ky@crew(プロフ) - 桜田さん» なんか、すみません;;ありがとうございます!!! (2016年11月11日 22時) (レス) id: b17a4dcc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - 碧宮さん» コメありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
碧宮(プロフ) - 短編集から好きになって作品を見させてもらってます！このお話も続きがすごく楽しみです、応援してます！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: c8ceba56bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田さっちん。 | 作成日時：2016年11月10日 22時
