秘密4 ページ4
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Aはゲーム実況者、
という職の存在を知らなかったようだ。
ただ、ゲームに詳しい節が多々あった。
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『このゲームさ、めっちゃ面白いよね。』
「あ、知ってんの？」
こんなことが結構あった。
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「なんでそんなにゲームに詳しいわけ？」
Aが手に取ってたゲームは
あの、赤い帽子をかぶったおっさんのような
超メジャーなゲームではなかった。
なんで知っているのか、
そんなことが不意に気になった。
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『お兄ちゃんがよくやってたんだよね。』
「あー、納得。」
最近知ったこと。
Aにはお兄さんとお姉さんがいること。
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「だから、ゲームをしてるのを見るのは
あまり抵抗がないと。」
『うん、そんな感じ。』
お兄ちゃんとお姉ちゃんがよくやってたなぁ、
そんなことを呟いて
小さい頃の思い出が蘇ったのか
ふふっと小さく笑った。
そんな2人がゲームをやって、
Aがみている、そんな状況を
想像して見ると、
Aの家族の仲の良さを
知ったような気がした。
.
そんなAを尻目に
サトさんの実況を久しぶりに見た。
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『…この人もゲーム実況者？』
「あー、そうそう。」
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俺のパソコンを覗き込むAは、
サトさんに興味を持ったようだった。
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『うわ、再生数すごいね。』
「だよなー。」
サトさんの人気はうなぎ登りのようで、
俺が見ていない間にも、
チャンネル登録者が増えていた。
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『なんでこの人好きなの？』
「…あー、んー。」
お前と声が似てるから、
なんでそんなことは言えなかった。
『ねー、なんでー？』
顎を俺の方に乗せて何度も何度も
なんでなんで？と聞いてくるから、
ちょっとウザく感じて
.
「お前と声似てるからだわ、あほ。」
そう言って頬をペシッと叩いたら
えへへー、とか言って
顔を赤くしていた。
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1年後も、そんな風に変なことで
笑っていられる、そう思っていた。
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桜田(プロフ) - amincoさん» コメありがとうございます！まだまだ話は長くなりそうですので、お付き合いお願い致します！また他の作品もお気に召すようなもの御座いましたら閲覧お願い致します^o^！ (2018年3月28日 21時) (
レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
aminco(プロフ) - わあああ続きすごい気になります!!!!面白い話にすごい引き込まれました！続き楽しみにしてます´`* (2018年3月28日 4時) (レス) id: e5fb097b78 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ_ky@crew(プロフ) - 桜田さん» なんか、すみません;;ありがとうございます!!! (2016年11月11日 22時) (レス) id: b17a4dcc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - 碧宮さん» コメありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
碧宮(プロフ) - 短編集から好きになって作品を見させてもらってます！このお話も続きがすごく楽しみです、応援してます！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: c8ceba56bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田さっちん。 | 作成日時：2016年11月10日 22時
