秘密25 ページ25
冷たいコーヒーはミルクの入ったものと
ミルクの入っていないもの。
口にストローを近づけ、
液体がスーッとしみていく。
「へぇ〜、でその公式放送でわざわざ
大阪から東京まで…。」
『そうなんですよ〜、言うのがめっちゃ
いきなりやったんで、焦りましたよ。』
関西の早い喋りに美人な顔がミスマッチ。
喋らなければいい女、なんてレッテルを
貼られていそう、だなんて
そんなことを思ったけど、
初対面の方にそんなことは言えるはずがなく。
.
『喋らんとけば美人なだけやのになぁ、
とか思てはります？もしかして。』
そう言って私を見る。その鋭い目に少し動揺する。
「いや、そんなそんな。」
手をパタパタとして、笑ってみせた。
動揺を見せぬように。
その顔を見て、鋭い目はどこかに消えて。
『いやいや、めっちゃ言われるんですよ。
喋らんとけばええのにーって。
やかましいわ、思ってますけども。』
ケラケラと笑って自虐ネタ。
すらっと長い指で口元を隠す。
「でも、」
『はい？』
長い睫毛がこちらに向けば、
なおさら綺麗だと思う。
「そんなに綺麗なのに、
なんでゲーム実況に？」
率直に気になるところだった。
スタイルもいい方だし、
はっきり言ってゲーム実況というよりも
あ、私モデルなんですよ。
と言われた方が腑に落ちる。
『まぁ、なんやろなぁ。』
私の顔をチラッと見て、口角上げる。
「…はい？」
『サトさんは憧れの
ゲーム実況者とかおります？』
憧れのゲーム実況者、そんなことは
一度も考えたことがなかった。
強いていうなら、
「私の憧れは、キ、」
.
『私、キヨさんが好きなんです。』
キヨさんです、そう言おうとした。
その私の言葉は別の声に遮られる。
刻さんの顔を見たら、どこか遠くを見ていた。
こちらに向いた顔に動揺が走る。
.
『好きなんですよ。』
念押し、とはこのことだろうか。
.
好きって、刻さんどんな意味の好きですか？
私、キヨくんの彼女なんですけども。
−−−−−−−−−
並行してレトさんの長編も書いております
【実況者】クズでも、【レ.ト.ル.ト】
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桜田(プロフ) - amincoさん» コメありがとうございます！まだまだ話は長くなりそうですので、お付き合いお願い致します！また他の作品もお気に召すようなもの御座いましたら閲覧お願い致します^o^！ (2018年3月28日 21時) (
レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
aminco(プロフ) - わあああ続きすごい気になります!!!!面白い話にすごい引き込まれました！続き楽しみにしてます´`* (2018年3月28日 4時) (レス) id: e5fb097b78 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ_ky@crew(プロフ) - 桜田さん» なんか、すみません;;ありがとうございます!!! (2016年11月11日 22時) (レス) id: b17a4dcc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - 碧宮さん» コメありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
碧宮(プロフ) - 短編集から好きになって作品を見させてもらってます！このお話も続きがすごく楽しみです、応援してます！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: c8ceba56bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田さっちん。 | 作成日時：2016年11月10日 22時
