彼女には１つの秘密がありました。【ky】

秘密23 ページ23

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「じゃあ、行ってきます。」

『おう、気をつけて。』



玄関まで向かい、靴を履く。
扉に向かおうとしたその手を引かれる。


「えっ、いないと思ってた。」

『遠回しに影薄いって言うな。』


「ふふ、ごめんね。」



笑ったら、キヨくんは少しムッとした表情をした。
でも、その表情も愛おしい。






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『…怖くない？』


「…うん？」


キヨくんの怖くない？そんな質問の理由は
誹謗中傷が減っていないことへの質問だと思う。




心無いコメントが続く中の顔出しの公式放送。
キヨくんは私が本当は行きたくないんじゃないか
そう思って気遣ってくれてるみたい。





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「大丈夫だよ、心配しないで？」


『…ほんと？』


「うん、ほんと。」


『ん、ならいいけど。』


「心配してくれてありがとう。」



そう言って背伸びをして頭を撫でた。






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『A、目瞑って？』


「…う、うん。」


目を何度か瞬きさせてから、
目を瞑った。




『…これで公式放送頑張れるよ。』


「へ？」



瞬間的に目を開けようとした、
キヨくんの顔が近くて、でも視線は上へ。




額にキスされたことに気づくのは
そんなに時間がかからなかった。




『ね？頑張れそうっしょ？』


ニヤって笑って、私の真っ赤な顔を見る。
恥ずかしくて、目を逸らして、





「…い、いってきます。」

そんな言葉を伝え、外に出た。



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ストック貯める時間がない( ; ; )

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