秘密15 ページ15
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「はぁー！楽しかった！」
家に入った瞬間に両手の握りこぶしを
上へと振り上げた。
『はいはい、お疲れ様。』
頭に少しの重み。見上げれば
頭にキヨくんの掌があった。
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「キヨくんは楽しかった？」
『なんまら楽しかった。』
いつもの優しい笑顔で私を見つめる。
あぁ、幸せだ。
キヨくんに実況者であることを
ちゃんと伝えてよかった、と初めて実感できた。
今日は珍しくキヨくんと夕食を
外食で済ませた。
もうお風呂に入って寝るだけだ。
有意義な1日を過ごせたと思う。
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『公式放送さ、』
「うん。」
『楽しかった。』
私の手を引いて、ソファへ誘導する。
「ん？うん。さっきも聞いたよ？」
ソファに2人で沈む。
『でもさー、』
「うん。」
『今日初めて会ったってさー言ったじゃん？』
「うん、言ったよ？」
そうでないと色々怪しまれる
そんな気がしていたら。
初対面だと言っておけば
ファンの子を傷つけることも
無い気がしたから。
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『俺のことさん付けで呼んでたし、』
「うん？」
そりゃそうでしょう。
いきなりキヨくん、なんて呼んだら
何が起こるかわからない。
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キヨくんは自分が有名人であることを
自覚していない節がある。
『1年も付き合ってんのにさーあ？』
「うん、まぁ。」
頭を少しかいて、
私から視線をは外す。
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なのに相反して、私のことをぎゅっと抱きしめる。
「…何が言いたいの？」
.
『いや、そのだからさ、
寂しいつーか、ね？』
キヨくんの口から
寂しい、そんな言葉が出てくるとは。
つい頬が綻んでしまう。
.
「…キヨくん、」
『なに？』
「可愛いね。」
そう言って、キヨくんの手に触れた。
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『う、うるせぇ！可愛くねぇよ！』
そう言って不甲斐なくも
手を離された。
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桜田(プロフ) - amincoさん» コメありがとうございます！まだまだ話は長くなりそうですので、お付き合いお願い致します！また他の作品もお気に召すようなもの御座いましたら閲覧お願い致します^o^！ (2018年3月28日 21時) (
レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
aminco(プロフ) - わあああ続きすごい気になります!!!!面白い話にすごい引き込まれました！続き楽しみにしてます´`* (2018年3月28日 4時) (レス) id: e5fb097b78 (このIDを非表示/違反報告)
きなこ_ky@crew(プロフ) - 桜田さん» なんか、すみません;;ありがとうございます!!! (2016年11月11日 22時) (レス) id: b17a4dcc16 (このIDを非表示/違反報告)
桜田(プロフ) - 碧宮さん» コメありがとうございます！ご期待に添えるよう頑張ります！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: 20ab6aeafe (このIDを非表示/違反報告)
碧宮(プロフ) - 短編集から好きになって作品を見させてもらってます！このお話も続きがすごく楽しみです、応援してます！ (2016年11月11日 17時) (レス) id: c8ceba56bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田さっちん。 | 作成日時：2016年11月10日 22時
