▽嫌いなの。2 ページ2
及川A、19歳。
今年で20歳になる。
今は大学で勉強をしている。
徹が青葉城西高校に入学したとき、私は三年で、バレー部のマネージャーをやっていた。
私は小学一年生からバレーをやっていて、部活ではなく、ずっとチームでやっていた。
徹は私の後からバレーを始めた。
初めは、ただただ嬉しかった。
「俺もバレーやりたい!だって、姉ちゃんかっこいいんだもん!!」
こんなこと言われて、嬉しくない姉なんていないでしょ?
それから二人で練習することが多くなって。
「!っね、姉ちゃん!!姉ちゃん!!今レシーブ真っ直ぐ飛んでたよね!?」
「うん!!飛んでた!!飛んでたよぉおおお」
どちらかが成功したら、二人で喜んで。
たくさんたくさん、アドバイスをしあって。
徹が、ぐんぐん成長していくのがわかった。
そのことだって、初めは嬉しかったんだけどなあ。
「姉ちゃん!俺ね、レギュラー選ばれたんだ!!」
興奮した様子で徹が部屋に入ってきた。
それを聞いて、どくん、心臓が大きく跳ねる。
「...そ、なんだ。よかったじゃん」
急いで徹から顔を逸らす。
私のそっけない態度に、徹が小さく息を飲むのがわかった。
ごめん、ごめんね。
後で一緒に喜ぶから。
心の底から喜べるように頑張るから。
だから、お願い。
今だけは一人にして。
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シノン@(プロフ) - うおわ、なんか凄いですね!話も面白い!頑張ってください! (2015年8月23日 17時) (レス) id: d51766f663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:China** | 作成日時:2015年8月23日 17時