spring35 王女じゃなければ ページ36
☆Aside
『私が王族だって話したら、あなたが離れて行ってしまうような気がしたの』
オビ「そんなこと、するわけないだろ」
『うん、そうだよね。でも、怖かったの。
そういう経験があるから……』
＿＿＿＿まだ私が幼いころ、ある女の子と友達になった。
その子の名前はサラ。
貧民街に住む、ボロボロの服を着た女の子。
私は城を抜け出しては、その子に会いに行っていた。
サラとのおしゃべりは、すごく楽しかったから。
サラ「Aはいつもおしゃれさんだよね。
その服可愛い！」
『フフ、ありがとう。サラだっておしゃれしたらもっと可愛くなるよ。明日サラに合う服を持ってくるね』
サラ「いいの？ありがとう！」
私たちは本当に仲が良かった。
でも、サラにひとつだけ隠していることがあった。
それは、私が王族だということ。
サラは妹2人と暮らしているらしく、いつも食料に悩まされていると嘆いていた。
だから、私は彼女にこう言ったんだ。
『実は私ね、王族なの。この国の第一王女。
だから、サラたちをお城に招待して、食べ物を……』
バチン……ッ！！
『サ…ラ？』
一瞬何が起こったのかわからなかった。
でも、頬がじんじんと痛みだしてきた。
私はサラに頬を思い切り叩かれたんだ。
サラ「最低ッ！！私のこと、ずっと心の中で嘲笑っていたんでしょう？」
『そんなわけないじゃない！
私はあなたのことを心配して……』
サラ「あんたに何がわかるのさ！
あんたはなんでも持っている。
地位も金も、温かい食べ物も、ふかふかのベッドも……
あんたなんかに私たちの苦しみがわかってたまるかっ！！」
怒鳴り散らしたあと、私に背を向けて走り出した。
私は路地裏に1人取り残される。
『……っ…サラぁ……』
胸がどうしようもなく苦しかった。
心臓が締め付けられる。
暗い路地の中、執事が私を探しにくるまで泣いて泣いて泣きじゃくった。
私は、王族だったことから、1人の友を無くしたんだ。
.
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朝葵(プロフ) - いちごチョコさん» わぁぁああ！(´▽｀*)そんなに楽しみにしていただけて本当に本当に嬉しいです。いちごチョコさんのおかげでやる気湧いてきました！更新頑張りやす。 (2016年8月30日 19時) (
レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごチョコ - すっごく面白くてお気に入りです!!次のお話が楽しみで楽しみで…なので、これからも更新頑張ってください!!
応援してます!! (2016年8月30日 19時) (携帯から) (レス) id: b2da1acbeb (このIDを非表示/違反報告)
朝葵(プロフ) - ナッチャンさん» Thank youです！！励みになります<(_ _*)>これから学校始まるんで更新速度が遅くなると思われますが、頑張りやす！ (2016年8月27日 15時) (レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
ナッチャン - めっちゃ書くの上手ですね！！すごく面白かったです！！これからも頑張ってください！ (2016年8月26日 23時) (レス) id: 6790929056 (このIDを非表示/違反報告)
朝葵(プロフ) - 彩羽さん» あ、ありがとうございまぁああす！！(´ω｀*)超嬉しいです！なるべく早く更新できるように頑張りやす！！ (2016年8月18日 18時) (レス) id: 14edfa9aa5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朝葵 | 作成日時：2016年8月9日 18時
