〜memory〜女装大会�� ページ16
☆Aside
ミツ「実は…もう何にするか決めてあるんだ」
『そ、それは一体……』
ぞわり、と嫌な予感がした。
どうやらそれは当たっていたようで、ミツヒデは、さっきまで魂が抜けていたゼンと、へらへら笑っていたオビの肩を組んだ。
３人ともわっるい顔だ…
ミツ「女性陣３人に、俺たちと同じ衣装を着てもらう」
「「「……え？」」」
突拍子もない発言に混乱した。
一体何を言っているんだろうこの御三方は…
っ！！…まさか……
木々「最初からこのつもりだったの？誰が優勝してもいいように、事前に３人で計画を練っていたんでしょう？」
オビ「木々嬢だいせいかーい！」
木々が全部私の考えを言ってくれた。
そういうことだったのか…
そういえば、優勝賞品をどうするかの話し合いの時、やけにオビがほくそ笑んでいた気が…
首謀者は彼に違いない。
『でも…きっと、サイズが大きすぎると思うし……』
白雪「そ、そうそう！ジャストサイズじゃないと…せっかくのドレスが…ね？」
ドレスを着るだけなら
私たちは躊躇しなかっただろう。
そう、問題は、優雅なリズムに乗ってランウェイを横断しなければならないことなのだ。たったひとりで。
想像するだけで顔から火が出そうだ。
必死に逃げ道を探そうともがく私たちを見て、ゼンは笑みを深めた。
ゼン「そんなの想定済みだ。お前たち専用の、同じデザインのドレスも用意してある」
希望が潰えた瞬間だった。
第２王子の職権乱用だこんなの。
嫌な汗をかいていると、今度はオビが笑った。
オビ「まあまあそんな顔しないでくださいよ。
救済措置があるんで」
「「「救済措置？」」」
オビ「はい。そうですよ」
にやにや、猫が笑う。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
翌日
オビの言った救済措置とは＿＿＿＿＿＿
『ランウェイを歩かなくていいから、１日ドレス姿で休暇を過ごすこと』
今日はゼンと白雪
明日はミツヒデと木々
明後日は私とオビ
というように、特別な許可のもと、私たちは休暇を取ることを許された。
ゼンがあらゆる手を使ってイザナに頼み込んだようだ。
・
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名無し67465号(プロフ) - 号泣しました。素敵な作品をありがとうございました。何度も読み直しにきます。ありがとうございます (10月25日 2時) (
レス) @page7 id: 4d7900bf24 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - すごく感動して、心にグッとくるお話でした。ハッピーエンドの作品だと思ってみたら、すごく悲しいエンドで衝撃的だったけど、作者さんのコメントを見てすごく納得しました。この作品を作ってくれてありがとうございます。この作品に出会えて良かったです(><) (2022年1月1日 8時) (レス) @page16 id: 740eade1e6 (このIDを非表示/違反報告)
華奈(プロフ) - 1日で全て読んでしまいました…笑 読み進めていく度に号泣してしまいました…明日は目が腫れますね笑 素敵な作品に出会えて良かったです！ありがとうございました！ (2021年12月22日 0時) (レス) @page7 id: 45dc289628 (このIDを非表示/違反報告)
イヌイット(プロフ) - 号泣しました。心に響く素敵な作品をありがとうございました。 (2021年9月23日 4時) (レス) @page7 id: 4f33071aee (このIDを非表示/違反報告)
菜月 - とても感動しました！心に響いて涙が溢れ出しました…、、ありがとうございました^_^これからも応援してます！ (2021年6月9日 17時) (レス) id: 6961366fb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミミネコ | 作成日時：2019年3月24日 1時
