Episode50 嫉妬じゃない ページ4
☆Aside
「「「わああああぁぁあああ！！！」」」
湧き上がる大歓声。
私も、胸の高鳴りを抑えられずにいた。
だけど、彼の本当の演技はこんなもんじゃないと思った。
ユリオならもっと上へ
もっと高みを目指せる。
ユリオ「……」
観客に挨拶をし終えた妖精が
リンクサイドに帰ってきた。
「ユリオ！お疲れ様。
とっても素敵な演技だった」
ユリオ「ああ…ありがとな」
息も切れ切れに微笑んだが
その瞳からは様々な感情が読み取れた。
安堵、怒り、嫉妬、希望、熱意……
今日の自分の演技に満足していないことは明らかだった。
彼はこれからまだまだ強くなるだろう。
私も負けていられないと思った。
ふと後ろを振り返ると
青い顔をしたもう一人のユーリが立っていた。
ゆっくりと駆け寄り
さっきユリオにしたみたいに抱きしめる。
勇利「わっ！わわわ！！A！？」
「緊張しすぎ」
ぴしっと岩のように固まる勇利。
カメラとたくさんの視線を感じたが、そんなのお構いなしに抱きしめる力をより強くする。
「大丈夫、何も不安に思うことなんてないよ。
勝負のことなんて気にしないの。
“勝生勇利の演技”をして
私たちを存分に魅了して」
腕を解き、光に満ちた瞳を見つめる。
「あなたならできる」
最後に背中をバシッと力強く叩き
ヴィクトルのもとへと送り出した。
勇利をリンクへ送り出す仕事は、ヴィクトルに譲ってあげよう。
「…？」
ユリオの元へ戻ると、彼は不機嫌モード全開だった。
唇を尖らせ、今にも舌打ちが聞こえてきそうだ。
ユリオ「あいつにもすんのかよ…」
「？何か言った？」
ユリオ「なんでもねえ！」
悪態をつくと、彼はリンクに目線を移した。
いよいよ次は勇利の番だ。
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ご無沙汰しております。ミミネコです！
実は今年1年間、大学受験の為に更新を控えていました。そろそろ決着が着きそうなので帰ってきた次第です。身勝手でごめんなさい。
こんな私ですが、これからも気ままに更新していくので、どうかお付き合い下さい。
これからも何卒、よろしくお願い致します。
Episode51 彼女のように→←Episode49 想い溢れて
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野坂くん尊き - 更新楽しみにしてます！ (2019年12月23日 17時) (
レス) id: 5271d69b7b (このIDを非表示/違反報告)
ぱぱいや - 更新楽しみにしてます！もう２年経っちゃってますが、更新本当に本当に楽しみにしてます！ (2019年5月4日 12時) (レス) id: 3386061a83 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇ころりん - 面白いです！頑張ってほしいです！あと、番外編とかもつくってほしいです！長々とすみません！！ (2017年11月4日 13時) (レス) id: 16d54f5e21 (このIDを非表示/違反報告)
カノリン(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！！ (2017年7月5日 12時) (レス) id: 80f353bf49 (このIDを非表示/違反報告)
閑古鳥(プロフ) - 面白いです。続き楽しみにしています！ (2017年7月4日 23時) (レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミミネコ | 作成日時：2017年4月7日 23時
