獣 (ページ12)

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深澤｢ただいまー｣

2人がかえってくると料理を出し待っていた。

深澤｢美味しそうじゃん｣

ラウール｢今日は頑張ったの｣

照｢よく頑張ったな｣

照くんが俺の頭を撫でた。
すると同時に知らない記憶が俺の頭に入った。

ラウール｢なにこれ、｣

照｢？｣

ラウール｢人が、2人を…｣

深澤｢ラウール？｣

ラウール｢なにこれ、人間はそんな酷いことしないよ｣

照｢ラウ、落ち着け、｣

ラウール｢わかんない、なにこれ
知らない記憶が…。｣

照｢大丈夫だから、な、｣

照くんが俺を抱きしめる。

だんだんと呼吸が荒くなっていくのを自分で実感した
手からは鋭い爪が出てくる。

そして、みんなと違う白い毛並みが
体中を覆った。

ラウール｢照くん、俺｣

照｢大丈夫だ、｣

この時、俺の人生は変わった。

人は獣を軽蔑するものだとも知ったんだ。