検索窓
今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:28,771 hit

06 ページ6

「……どうも」
「ああ、どうもこちらこそ……、あれ?てっきり奥さんだと思ってたけどそれにしては若い、、」


ガチャリ、と静かにドアを開ければやっと出てきてくれたと安心したようにホッと胸を撫で下ろす。だけど、すぐにあれ?っと不思議に思ったような顔をした。


奥さんだと思われてたなんて心外。ころんさんもしかして娘いるって言ってないでしょ。秘密主義ってイメージないのになんでだろ。



「ころんさんの一個下の嫁です。いつも夫がお世話になっております」


一応、念の為のうそ。


「そうなんですか!新婚って前から聞いてたんですけどそれでも若いなあ、なんて思いまして。あ、もちろん褒め言葉ですよ?」
「ありがとうございます」







「それでは、帰りますね」
「本当にありがとうございました」


深々と頭を下げて帰っていく女の人を見送る。名前、聞けなかったな。いい人そうだったけど二度と会うことはないだろうしいいよね。それより、この大きな(私にとって)お義父さんをベッドまで運ぶのには相当な力がいるなあ。


うーん、と顎に手を当ててしばらく考えた末、どうにかなるだろうと痩せ過ぎなころんさんをお姫様だっこして寝室まで向かう。


意外と軽かった。50キロなさそうだけど怖いから聞けない。黙っておこう。




ベッドにそっところんさんを置いて、リビングまで戻ろうと足を踏み出したとき、



「、、まって。」
「えっ?」


腕を掴まれて、キスされた。



突然のことでどうすればいいのか分からない。今まで可愛いなぁって思っていたあのぷるぷる唇が、今私の唇と触れてるなんて、そんなこと。



ごめん止まらないーーーーなんてことはなく、その一度だけでドカン、とベッドに飛び込むころんさん。



「おやすみ、沙耶」


さ、や。

ころんさん、沙耶ってだれですか。




.

07(11/25)→←05



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (183 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
201人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , すとぷり , ころん
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

桜蓮(プロフ) - りろんはログインできなくなった女さん» 原点に戻ってみたの!あら親子モノ苦手なの……これを機に好きになってほしい〜〜!(あなたじゃむり) (2020年11月29日 14時) (レス) id: 0e1912d1da (このIDを非表示/違反報告)
りろんはログインできなくなった女(プロフ) - あがっ!青ってsrrさんかとおもったら!きゃー!親子モノって苦手なんだけど、これは読めそう、、! (2020年11月29日 9時) (レス) id: 635abaddbe (このIDを非表示/違反報告)
桜蓮(プロフ) - みなみさん» みなみさんだ!私としてはどっちも好きなので、混ぜればいいのでは……?みたいな思考に至りました。お褒めの言葉ありがとうございます!がんばります! (2020年11月28日 22時) (レス) id: 0e1912d1da (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - 待って、青春と大人の恋愛が混ざってるだと!!?え!!?これは読むしかない(誰)更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年11月28日 20時) (レス) id: ff2c73bee9 (このIDを非表示/違反報告)
桜蓮(プロフ) - しゆさん» ありがとうございます。皆様からのコメントが本当に励みになります。がんばります!! (2020年11月27日 22時) (レス) id: 0e1912d1da (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桜蓮 | 作成日時:2020年11月23日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。