A3!短編集 (ページ3)

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もしもの話【摂津万里】ページ3

万里は私の一個下。

だけど、付き合ってもう1年経つ。

浮気とか、しないのも

お互いどことなく満ち足りてんだと思う。

けど…たまに試したくなる…

『万里。』

｢なんだよ…眠ぃ。｣

今は万里の部屋にいる。

万里はベッドに寝転がりながらスマホいじってる

『もしも私よりも綺麗で、可愛くて、性格も素敵な人が現れたらどうする？乗り換える？』

｢は？なんだよいきなり…しかも、お前自分の事可愛いと思ってんの？なら正解だわ｣

万里の少し笑いながらの返答に安心した。

だって真顔で返されても嫌だし…。

まぁ、たしかに…
自分のこと可愛いとか思ってるような言い方したよ…。

『あ…じゃあ変える!!もっと素敵で可愛い子沢山いるけど来世でも私と付き合ってくれる？』

私は彼をじっと見つめた。

こーゆーのってかっこいいセリフ言ってくれるのが少女漫画的には十八番だよね。
って何期待してんの私。

｢んー。来世ってのは自信ねぇな｣

『なんで？』

｢だって俺、来世まで待てねぇし。｣

『待てない？』

｢今、こうして一緒にいてくれればいいし。あ、毎朝行ってきます、おかえりのキスは絶対な｣

ニッコリしながら言うもんだから

結構こっち的にはドキドキするもので…

『ふーん…。じゃあ来世は万里の横には素敵な人がいるんだね。』

｢さぁな来世は人間じゃ無いかもしれないだろ｣

『ん？じゃあ、犬とか？』

｢そうかもな。｣

『犬かぁ…』

｢でも、来世でもお前の隣にいる自信だけはあるけど…｣

ボソッと万里が言う。

『え？』

｢何でもねーよ。
あ、それでさっきの話な…
朝夜おはよう、いってらっしゃい、おかえり、おやすみのキスは絶対しろよ？｣

『えーなんか言ったでしょ〜。しかも回数増えてる？』

｢さぁな…増えてるって事はイチャつく時間も増えるんだっての。プレミアムは大いに歓迎するわ。｣

とか、言いながら私にキスをする

『な…。』

｢照れてる照れてる｣

ニッコリしながらわたしの顔を覗くように見てる万里

『うるさい〜。私は来世でもその次の来世でも絶対万里見つけるし!!』

｢…。おー嬉しい嬉しい。奇遇だな俺も見つけるわ｣

万里はまたスマホ画面に集中した

私は顔が真っ赤になっているのをさとられないように

手で隠していた。

『万里、好きだよ』

｢Aそれ知ってる。｣