百五の家族 ページ12
〜帰路、雲雀視点〜
何でこうなったんだろう……
綱｢え、骸って料理できるの!?｣
山｢意外なのなー｣
獄｢似合わねー…｣
骸｢嫌ならこのまま帰ればいいじゃないですか｣
獄｢10代目が行くっつったから俺も行くんだよ!!｣
リ｢お前らその辺にしとけ、うるせーぞ｣
雲｢……………｣
応接室で父さんの話をしたあと、僕と骸は二人で帰るはずだった…
なのに骸が、もう遅いですし家に寄っていきませんか?ご馳走しますよ…なんて言うから…
雲｢………(群れてる……咬み殺したい……
けど咬み殺したら、骸に怒られる…)｣
ついこの間、大喧嘩したばかりでまた喧嘩はしたくない。
雲(雲雀恭弥……我慢だ……)
そう自分に言い聞かせるしかなかった。
〜骸視点〜
骸(兄さん、イライラしてるな〜…)
お父さんの話や、僕達の話をしていたら時間は7時近くだった。
時間も時間だったので、沢田綱吉達を家に誘ってご飯でもどうかなって思って言ったら…
兄さんが嫌そうな顔をした。
けれど何も言わないのは……
骸(僕のことを思って………なんて、自意識過剰ですかね)
綱｢骸が作る料理か〜……どんなだろ｣
山｢イタリア料理とかか?｣
骸｢あ、いえ…今日は和食をメインに作ろうかなって思ってます｣
獄｢……んだよ、イタリア料理じゃねーのか｣
骸｢………イタリア料理も作れますよ?
なんか軽く作りましょうか?｣
獄｢っ…べ、別にお前に作ってもらわなくても……;｣
食べたそうにしてたのに……
素直じゃないな。
雲｢………ねぇ、家…着いたけど｣
骸｢あ、本当だ。
話に夢中で気が付きませんでした｣
雲｢自分の家なのに…｣
骸｢ｸﾌﾌ、すみません…;｣
綱｢ちょ、ちょっと!;
家に着いたって言ってるけど…どこに家あるの?;｣
骸｢？……何言ってるんですか?
目の前にあるじゃないですか。門が｣
綱山｢｢……もん?｣｣
骸｢そ、門が｣
綱｢………｣
山｢………｣
綱山｢｢家デカ!!?｣｣
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作者名：撫子桜 | 作成日時：2017年9月12日 20時
